SCアンドパートナーズ

VOL.1076 「御殿場プレミアムアウトレットの魅力とは」

繊研新聞発表の売上高ランキング1位に輝く御殿場プレミアムアウトレット

その魅力は、各人各様、色々な見方があると思うが、私が3つ挙げるとしたら、

1.店舗ファサードの立ち上がり壁(腰壁)

2.緑に囲まれた環境

3.WESTとEASTを結ぶ橋

「えっ、そこ?ブランドラインアップじゃないの?」

と言うコメントが聞こえてくるが、もちろんテナントミックスもさることながら御殿場プレミアムアウトレットならでは魅力はこの3つ。

まず、店舗ファサードの立ち上がり壁(腰壁)

他のアウトレットモールでは、床までガラス(サッシ)のケースが多い。

でも、ここプレミアムアウトレットでは必ず壁の立ち上がりの上にサッシが来る。

「これの何がいいの?」と聞かれそうだが、

この回廊を歩く空間は、太い柱と壁に囲まれ、一種の異空間がオープンモールに表れる。

外を歩きながら、一定のシャットアウトされた空間が形成される。

お買い物の空間

そして、2つ目が、「緑に囲まれた環境」

周囲を緑に囲まれリゾート環境を作る。

これが長時間滞在を可能にする。

今、どこのモールも、「セール」「バーゲン」「ダブルポイント」「LINE登録で5%オフ」などの押し込み型のプロモーションが満載だ。

でも、お客様はそんなに大量な押し込み型の情報に囲まれていて、長い時間、そこに居たいと思うだろうか。

この写真の遠くに見えるのは、増床したヒルサイドとイーストを結ぶ橋

まるで空を飛んでいるかのような橋

「行ってみたくなる」

そして、最後が、この「橋」

この橋は2000年の開業時からの橋

WESTからEASTへの連絡橋

「これの何がいいの? 遠く離れるよ」

と言われそうだが、そこにポイントがある。

この橋の効果は「マインドスイッチ」と「マインドリセット」

異空間をつなぐ橋が来場者の気持ちをスイッチさせ、スイッチを入れる。

下をさらさらと川が流れる。

これを見れば非日常のマインドが作られる。

この3つに共通することは、「隔絶された空間環境」

EC時代の今、リアルの提供できることは限られる。

その中でも最も大切なのは、非日常。

今や、ECが日常

リアルが非日常

時間を忘れて滞在する仕掛けは、人工的なものより、その土地に根差した自然の空間がいい。

2000年、御殿場にアウトレットモールを作って、誰がこれほどの成功を予想しただろうか。

関係者の努力と恵まれた環境。

うまく組み合わさりましたね。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-