繊研新聞発表の売上高ランキング1位に輝く御殿場プレミアムアウトレット
その魅力は、各人各様、色々な見方があると思うが、私が3つ挙げるとしたら、
1.店舗ファサードの立ち上がり壁(腰壁)
2.緑に囲まれた環境
3.WESTとEASTを結ぶ橋
「えっ、そこ?ブランドラインアップじゃないの?」
と言うコメントが聞こえてくるが、もちろんテナントミックスもさることながら御殿場プレミアムアウトレットならでは魅力はこの3つ。
まず、店舗ファサードの立ち上がり壁(腰壁)
他のアウトレットモールでは、床までガラス(サッシ)のケースが多い。
でも、ここプレミアムアウトレットでは必ず壁の立ち上がりの上にサッシが来る。
「これの何がいいの?」と聞かれそうだが、
この回廊を歩く空間は、太い柱と壁に囲まれ、一種の異空間がオープンモールに表れる。
外を歩きながら、一定のシャットアウトされた空間が形成される。
お買い物の空間
そして、2つ目が、「緑に囲まれた環境」
周囲を緑に囲まれリゾート環境を作る。
これが長時間滞在を可能にする。
今、どこのモールも、「セール」「バーゲン」「ダブルポイント」「LINE登録で5%オフ」などの押し込み型のプロモーションが満載だ。
でも、お客様はそんなに大量な押し込み型の情報に囲まれていて、長い時間、そこに居たいと思うだろうか。
この写真の遠くに見えるのは、増床したヒルサイドとイーストを結ぶ橋
まるで空を飛んでいるかのような橋
「行ってみたくなる」
そして、最後が、この「橋」
この橋は2000年の開業時からの橋
WESTからEASTへの連絡橋
「これの何がいいの? 遠く離れるよ」
と言われそうだが、そこにポイントがある。
この橋の効果は「マインドスイッチ」と「マインドリセット」
異空間をつなぐ橋が来場者の気持ちをスイッチさせ、スイッチを入れる。
下をさらさらと川が流れる。
これを見れば非日常のマインドが作られる。
この3つに共通することは、「隔絶された空間環境」
EC時代の今、リアルの提供できることは限られる。
その中でも最も大切なのは、非日常。
今や、ECが日常
リアルが非日常
時間を忘れて滞在する仕掛けは、人工的なものより、その土地に根差した自然の空間がいい。
2000年、御殿場にアウトレットモールを作って、誰がこれほどの成功を予想しただろうか。
関係者の努力と恵まれた環境。
うまく組み合わさりましたね。