今日は、「SCの売上向上を実現する運営力、売り上げ構成力、テナント指導力、研究講座」と題したセミナーを開催した。
会場は、平河町にある都市センターホテル
この講座は、ショッピングセンターのデベロッパーやPM会社など運営管理を担当している方向けとして開催した。
目的は一つ。
「SCの売上高をどうやってマネジメントするか」
その方法論として、
1.SC売上の決定要因
2.SC売上の構成要因
3.店舗の売上構成要因
4.構成要因の管理方法
5.テナントの営業分析
6.テナントとのコミュニケーション方法
そして、
7.これからのSCの目指すべき方向性
について4時間に渡って解説。
「SCの売上げを上げる」ことを構造化し、そして、行動経済学を応用した「衝動買いマネジメント」として理解していくことを主眼に置いている。
今回、特に主張したかったのは、「テナントコミュニケーションのあり方」
今、SC業界ではSCがテナントの商品にまであれこれ指導することが良しとされているけど、私はそれを否定する。
SCは不動産業であって小売業では無い。
ましてや商品リスク、在庫リスクを持たない者が商品や販売方法を指導するなど到底無理な話。
そして、SCのビジネスモデルは、商品リスク、販売リスク、雇用リスク、在庫リスクをテナントが負担し、不動産の投資リスク、維持管理義務をデベロッパーが負う。
いわば責任と役割を分担しあったビジネスモデルだと思っている。
だから、販売するという行動はテナントの責任と負担だし、デベロッパーの責任は、SC全体のマネジメントであり、集客であり、継続的な施設価値向上のはず。
そこを混同しては、経営の効率性は落ちる。
何もデベロッパーは、売上にコミットしないと言っている訳ではない。
あくまで売上を上げる主役はテナントであり、それをデベロッパーが最大限バックアップすることが本来の姿ではないか、という視座の下、ストーリーを組み立てている。
よくフロア担当、営業担当の方から「どこまでテナントに口を出していいのか、どこに線を引けばいいのか、悩む」と質問を受ける。
この悩みに答えを出すためにこのセミナーを企画したと言っても過言ではない。
役割分担とリスク負担。
それを考えた上でのテナントコミュニケーションはどうあるべきか、である。
受講者の皆さまは腹落ちしていただけただろうか。
このセミナーは、次は博多開催を予定している。
決まり次第、このホームページで案内します。
かなり綺麗な会場でした。