2018年3月28日リニューアル開業した「中央林間東急スクエア」
これを表現すると「LSC」
(これも私の勝手なネーミング)
Lは、Life
Sは、support
Cは、Cooperation
マチノマ大森をDSCと表現したことに続き、だんだん、DAIGOみたいになってきたが、この意図は、SCをShopping Centerと表現していることに閉塞感を感じていることに他ならない。
今や、買い物はECで十分だし、そもそも物欲、所有欲が低下している現状において、いつまでもファッションやトレンドを追い掛けて施設を作っても消費者は着いてこないと言う危機感の表れと理解いただきたい。
要するのショッピングにこだわっていては、SCに将来は無いと思っているのだ。
では、LSCの意味は?
それは、
LIfe:生活を、
Support:サポートし、
Cooperation:協力する
施設造りを意味する。
そのLSCを実現したものが、この中央林間東急スクエアと言える。
ここはこれまで「中央林間とうきゅう」というGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)業態だった。
それを本年3月に「中央林間東急スクエア」として専門店化(SC化)によるリニューアルを行っている。
リニューアル後はSM(スーパーマーケット)を核としてSCとして生まれ変わった。
核テナントの東急ストア
カルディコーヒーファームなどの食物販
食料品の他にも無印良品などの日用衣料
今回のリニューアルは、NSCもしくは、CSCとしての位置づけのフォーマットであるだけでなく、ユニークな点がある。
まず、図書館。
大和市が図書館の整備に熱心なこともあるがとても充実した図書館であり、大変な賑わい。
そしてオシャレ。
この図書館のユニークなのは、とにかく自由スペースが多いことだ。
自習するにも、本を読むにも自由なスペースがふんだんに用意されている。
図書館によっては、都度都度申請しなければ使いえないところもあれば、そもそもこういった場所が狭くて、いつ行っても使えない図書館も多い。
でも、ここは違う。
お年寄りから受験生まで多くの方が利用している。
そして、隣接する喫茶店までデザインを統一し、まるで図書館にいるようである。
何より、興味を引くのは、この「大和市子育て支援施設」(愛称 きらきらぼし)だ。
このきらきらぼしの機能は、
1.送迎ステーション事業
2.託児室事業
3.子育て相談事業
の3つを行っている。
送迎ステーション事業とは、朝、お子さんをここに連れてくるとこの施設の方が郊外にある保育園にお子さんを連れていき、夕方、また、この場所にお子さんを連れて帰ってきてくれる。
だから、お母さんは朝、この駅隣接の場所にお子さんを連れ来て、帰りもこの場所にお迎えに来る。
駅前に保育園は無くともお母さんはここでお子さんを預け、帰りもここに引き取りに来る。
都内に通勤するお母さんには便利な機能。
預けられるお子さんにしてみれば「ダブル保育」になるので多くの大人と接することになり負担は大きくなると思うけど、働くママにとっては駅から遠い保育園に連れていく必要は無いから価値がある。
託児室事業とは4時間を上限とした一時預かり。
子育て相談事業とは保育士が無料で相談に乗ってくれるそうだ。
今回のリニューアルは、近年、不調のGMSを単に専門店化(SC化)するだけのリニューアルに終わっていない点が注目される。
それがLSC
LSCは、市民生活の毎日を支援しつつ、その生活に寄り添うように「協力」することにある。
施設が、市民の生活が便利に快適にストレスの無いように協力するのである。
生活を楽にしてくれる場所。
そんな施設がこれからのSCの将来を予測させやしないだろうか。
「売上、売上」と一喜一憂する時代は終わろうとしている。
余談だが、中央林間は、私にとっては思い出の場所。
ここ中央林間駅周辺開発を行っていた時は、まだ、東急田園都市線は、中央林間駅から一つ手前のつきみ野駅止まり。
だから、この開発は、鉄道の延伸工事と駅前広場の整備、高層マンション建設、駅ビルの建設、そしてこの中央林間ビルの建設が一気に行われた。
私は土木技術者として神奈川県や大和市と開発行為の協議や認可に奔走し、当時では珍しかった推進工法での下水道の整備や都市計画道路の整備を担当した。
あれから30年の歳月。
今は昔の話である。