2024年3月の3業態年別売上高が揃いました。
<前年比>
SC +7.4%
百貨店 +9.9%
チェーンストア +9.3%
揃ってプラスに。
前年より、休日が2日が多いのも影響したようです。
↓コロナ禍に入った2020年4月からの動き
直近1年間の動き↓
↓SCの2019年比(コロナ前)
以下は業態からの発表。
【日本SC協会】
・3月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+7.4%となった。
・全国的に中旬まで気温が低く春物衣料の動きの鈍かったSCが多かったが、新生活需要による雑貨の高稼働や春休み、卒業式、送別会需要による飲食利用が売上げを牽引し、前年超えとなった。
・前年に比べて休日が2日多かったことや、館内イベント、カード施策などの販促活動が来館者数の増加に寄与した。
・立地別にみると、中心地域は総合で+8.9%、周辺地域は+6.6%となった。
・なかでも中心地域・大都市はインバウンド客などの来館者数が増え、とくに好調だった。
・業種別にみると、「ファッション」は中旬まで気温が低かったことで春物衣料が苦戦した。
・「雑貨」はキャラクター商材に加え、新生活需要で家具などが好調だった。
・「医薬・化粧品」は新生活需要に加え、カード施策の販促効果で好調だった。
・「飲食」は国内外旅行客や送別会などの団体利用、オフィスワーカーのランチ需要により館の売上げを牽引した。
・「サービス」は春休み興行のシネマやアミューズメント、理美容が好調だった。
【百貨店協会】
1.売上高総額 5,109億円余
2.前年同月比(増減率)9.9%(店舗数調整後/25か月連続プラス)
3.調査対象百貨店 71社 177店 (2024年2月対比±0店)
4.総店舗面積 4,612,321㎡ (前年同月比:-2.8%)
5.総従業員数 50,270人 (前年同月比:-4.6%)
6.3か月移動平均値 8-10 月 8.8%、9-11 月 7.5%、10-12 月 6.2%、
(店舗数調整後) 11-1 月 6.5%、12-2 月 8.2%、1-3 月 10.2%
・3月の売上高は9.9%増、入店客数も5.0%増と、共に25か月連続のプラスとなった。
・インバウンドと高付加価値商材が引き続き活況だった他、各社が企画した外商催事や会員向施策、物産展なども集客と売上に寄与した。
・月前半、気温が低く推移したことなどから春物商材の動きは鈍かったものの、卒入学などのオケージョン関連は堅調だった。
・コロナ前の2019年比でも2.4%増と、プラス基調は継続している。
・顧客別では、円安基調の中で訪日旅行の最需要期である花見シーズンを迎えたことから、インバウンドが148.4%増(24か月連続/シェア9.7%)の495億円と、2014年10月の調査開始以来、最高額(2023年12月:477億円)を更新した。
・2019年比でも49.3%増と9か月連続でコロナ前の実績を上回っている。
・購買客数も、3月として過去最高(2019年3月:45.2万人)の45.4万人となった。
・一方、国内市場は前年比3.7%増(25か月連続/シェア90.3%)であったが、2019年比では1.0%減となった。
・地区別では、インバウンド需要と増勢が続く高額消費などから、都市(10都市/30か月連続/12.9%増)が9地区で前年実績をクリアし、この内、大阪(21.8%増)、福岡(20.3%増)をはじめ5地区では二桁増となった。
・徐々にインバウンド需要が浸透している地方(10都市以外の7地区/0.8%増)も6地区で前年をクリアし、3か月連続のプラスとなった。
・商品別では、主要5品目全てで前年をクリアし、特に国内外共に好調だった身のまわり品と雑貨は前年比2割を超える伸びを示した。
・ラグジュアリーブランドのバッグや時計、宝飾品、化粧品の動きが良く、一部商品では価格改定前の駆け込み需要も見られた。
・主力の衣料品は天候与件から春物衣料が苦戦したが、セレモニー関連には動きが見られた。
・食料品は、ホワイトデーなどから引き続き菓子が好調で、物産展等催事も盛況だった。
・新型コロナ5類移行後初となる4月の花見商戦では、各社多様な企画を展開し好調な滑り出しを見せている。
【チェーンストア協会】
総販売額 | 1兆2,216億円 | (店舗調整前) | 109.3% | (店舗調整後) | 109.3% |
・令和6年3月度は、食料品は節約志向からの買上点数減少に若干の改善傾向が見られ、農産品の相場高や店頭価格上昇もあり売上は伸びた。
・衣料品は気温の低下により春物商品の動きが鈍かったが、住関品の動きも良かったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。