北陸新幹線が敦賀まで延伸された。
また、いつもの経済効果なるものが語られる。
「新幹線は悲願だ」と地元の人は言う。
でも、上越新幹線が出来て新潟が繁栄したのだろうか?
本四連絡橋が出来て四国の人口が伸びたのだろうか?
九州新幹線が出来て、熊本へ観光に来ても新幹線で40分の博多に泊まる。
金沢市も新幹線が開通してからも人口は減り、東京から日帰り圏になることとで企業の金沢支店の閉鎖が続いていないか。
長崎新幹線によって企業の長崎支店は博多に統合され、観光に行った泊りは博多になることも心配される。
日本列島改造論から続く東京を頂上にした交通アクセスの整備。
地方は、東京に近づき、東京から人を呼ぼうと考える。
でも、結果は逆。
皆、東京に出ていくし、都市に集中する。
江戸時代、各藩は独自の生活を営み、お祭りや芸能文化も盛んだった。
でも、今や地方の衰退に限界集落は増加する。
鉄道も廃線を決める。
人口減少、成熟時代の今、東京を頂上にした高規格交通網ではなく、その地域の生活の足を整備し、不便さを解消することが大切なんじゃないのか。
宇都宮やポートランドがその好例。
地方では「企業誘致」「工場誘致」を目指す。
それはそれで効果は高いと思うが、シアトルのように、ボーイングやスタバやマイクロソフトやAmazonなどが生まれるようにその土地から産業も生まれないと結局、人は出ていく。
戦後の国土政策や産業政策、東京からの交付金に助成金、これらの結果が、今の日本の少子化と人口減少と地方の衰退。
これが「答え」なんじゃないかと。
大阪からのサンダーバードの途中下車も不便になりそうです。