2023年8月26日に運行が開始された「宇都宮ライトレール」
日本では珍しい。
LRTは、地下鉄のように昇り降りをしなくても乗れる。バスのように揺れない。そして、定時運行で静か。
今回の宇都宮ライトレールの歴史を調べると新交通システムとしての検討は30年以上。
当初はモノレールの構想もあったようですが、その間、政治家たちのごたごた、県と市の反目、地元バス事業者からの反対、道路や橋を使う車優先の街づくりの意見、ルート決め、などなど、色々なことがあったようですが、無事開業
相当な試練だったと思います。
確かに30年前、日本のあちこちでモノレール建設が行われていましたね。
私のLRTに価値を感じるのは、その乗りやすさ。
前述の通り、地下に降りたり、高架に登ったりせず、乗車もフラットでストレスが少ない。
これからの高齢化時代には合致する。
公共交通機関を整備し、市街地への車の流入をセーブしているポートランドの事例(下記)もあるように期待される。
(ポートランド)
シドニーでも街での移動はLRTが活躍。
(シドニー)
でも、LRTを作ったからと言って突然人口が増えたり、街は活性化しない。
これから、車を止めて市民が集うイベントを行ったり、市民が安心して集まることが必要になる。
2006年、実際に車を止めてイベントを行う社会実験時に想定の6万人を大きく超えた9万人が集まり、計画を促進させたと聞く。
やはり、市民生活があっての公共交通機関。
これからが本番と思いますが、この30年間、整備に向けてご苦労された方たちにエールを送りたいと思います。