SCアンドパートナーズ

VOL.968 「業態別売上高実績2023年5月」

2023年5月のショッピングセンター、百貨店、チェーンストアの売上高実績です。

SC +7.6%

百貨店 +6.3%

チェーンストア +1.3%

3業態共前年を上回りました。

↓このグラフは前年(2022年)との比較

↓こちらのグラフはコロナ禍が始まった2020年からの動き(グラフ内数値は対前年)

↓下記のグラフは、SCだけ2019年との比較を追いかけたもの。(SC協会の発表とのズレはSC協会では異常値などのブレを調整したものですが、下記のグラフは公表されている売上高を単純比較したものです)

SC協会、百貨店協会からの発表からは、「コロナ禍前には未だ届いていないこと」「大都市圏が好調、地方圏は今一つ」のようです。

外客数の増加に影響も多いようですが、実際に全国を歩いていると地方圏では行動に対して、まだ慎重な印象を受けます。

一部、専門家からも「第9波」に入ったとの報道もあり、人心にはまだまだコロナ禍は残っているようです。

以下は各団体からの発表です。

【日本SC協会発表】

新型コロナウイルスの5類移行に伴い来館者が増え、前年を上回る

前年同月比伸長率 +7.6%

<全体概況>

• 5月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+7.6%となった。

• 5月8日からの新型コロナウイルスの5類移行や、引き続き実施されている全国旅行支援により来館者数が増え、前年超えとなった。コロナ禍前の2019年と比較すると総合で▲3.7%となっているが、都市規模別でみるといくつかの大都市では2019年を上回った。

• 立地別にみると、中心地域は総合で+11.5%、周辺地域は+5.8%となった。ゴールデンウィークで外出機運が高まったことや国内外の旅行客などが増加したことで、とくに中心地域の大都市が好調だった。

• 業種別にみると、「ファッション」は軽衣料やサンダルなどの夏物商材が高稼働した。

・旅行客の土産やゴールデンウィークの手土産需要に加え、母の日のギフト需要もあり「食料品」も好調だった。

・旅行客の来館やコロナ感染対策緩和により、立地や地域問わず「飲食」が好調だった。

・「サービス」はシネマのほか、旅行、美容関係が好調だった。

【百貨店協会発表】

1.売上高総額 4,111億円余

2.前年同月比(増減率)6.3%(店舗数調整後/15か月連続プラス)

3.調査対象百貨店 70社 181店 (2023年4月対比±0店)

4.総店舗面積 4,745,275㎡ (前年同月比:-3.0%)

5.総従業員数 52,351人 (前年同月比:-6.9%)

6.3か月移動平均値 10-12 月 6.2%、11-1 月 7.1%、12-2 月 11.2%、(店舗数調整後) 1-3 月 14.6%、2-4 月 12.4%、3-5 月 8.3%

・5月の売上高は6.3%増、入店客数は4.5%増と、共に15か月連続のプラスとなった。

・新型コロナ5類移行による外出機運の高まりで人流が増加し、旅行やオケージョン、ビジネス需要などから、衣料品や身のまわり品、化粧品が好調に推移した。

・高伸が続くインバウンドも売上を押し上げた。

・各社が企画した物産展や催事は活況で、GWを中心に多くのお客様で賑わい、売上と集客に寄与した。

・コロナ前の2019年比では売上高4.9%減、入店客数17.9%減と、それぞれ前月より改善(売上高1.4ポイント、入店客数1.8ポイント)しており、業績回復は一段と進んでいる。

・顧客別では、インバウンドが円安と入国制限の終了などを背景に、249.1%増(217億円/14か月連続/シェア5.3%)と、前月より39.2ポイント上昇し、2019年比では32.2%減と前月より7.8ポイント改善した。国内市場も2.3%増(15か月連続/シェア94.7%)と好調に推移しており、2019年比は2.7%減と0.7ポイント改善している。

・地区別では、インバウンド効果や株高などから、都市(10都市/8.5%増)が7地区で前年実績をクリアし20か月連続プラスとなったが、地方(10都市以外の7地区)は0.1%減と僅かに前年実績に届かず、5か月ぶりにマイナスに転じた。

・商品別では、主要5品目のうち4品目で前年実績を超えた。二桁伸びを示した身のまわり品(11.1%増)は、ラグジュアリーブランドを中心に、バッグや財布、靴が好調だった。

・衣料品は、気温上昇による季節需要の高まりから初夏商材が動いた。化粧品はマスクを外す機会が増え、メイクアイテムやUVケアが好調だった他、インバウンド需要もあり高い伸びを示した(15.8%増)。

・食料品は、催事や手土産、歳時記需要から、菓子、惣菜が好調で、共に21か月連続でプラスとなった。

・これから本格化する中元商戦では、ライフスタイルの変化を受け、新たな顧客ニーズに即し、各社とも趣向を凝らした商品提案を行っている。

【チェーンストア協会】

※会員企業数

54社 / 店舗数 10,757

※総販売額

1兆1,185億円

 

(店舗調整前)

100.6%

(店舗調整後)

101.3%

<部門別の概況>

・食料品

7,840億円

 

(店舗調整前)

104.0%

(店舗調整後)

104.0%

・衣料品

655億円

 

(店舗調整前)

100.0%

(店舗調整後)

100.2%

・住関品

2,099億円

 

(店舗調整前)

96.4%

(店舗調整後)

100.0%

・サービス

19億円

 

(店舗調整前)

88.2%

(店舗調整後)

88.2%

・その他

570億円

 

(店舗調整前)

79.0%

(店舗調整後)

78.4%

・令和5年5月度は、食料品は節約志向の高まりから買い控えが続いているが、店頭価格の上昇により売上は伸びた。

・衣料品は気温の上昇とともに季節商品に動きがありまずまず動き、住関品の動きもまずまずだったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。

以上

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-