SCアンドパートナーズ

SCを視察に行く時の3つのポイント

セミナーで時折、「西山さんは視察に行く時、どこを見るのですか」と質問を受ける。

そんな時は次のように答えます。
「視察のポイントは3つです。まず、動線、2つ目に空間環境、3つ目にお客様です」と。

動線とは、顧客動線や車の動線のこと。
歩く通路や幅、エスカレーターの位置など。

空間環境とは、吹き抜けや天井高やアトリウムなど。 

お客様とは来店されているお客様のこと。

この3つには共通点があります。
それは、「簡単には変えられない」ということです。

通路の幅や高さや動線、吹き抜けやエスカレーターの位置、来店されているお客様を変更することは相当難しい。

エスカレーターやエレベーターの位置を変えるなどとてつもなくお金がかかるし、来ているお客様に来ないでくれ、なんて絶対言えない。

でも、これを答えると、質問者から
「テナントの顔ぶれや商品は見ないのですか?」
と、聞かれることも。

もちろんテナントミックスや商品やメニューも見る。
でも、これらは契約の終了やメニューの改変や商品の入れ替えで変えることは出来る。
商品の入れ替えは一晩で出来るけど、エスカレーターの位置を変えるとなると半年はかかる。

だから開業したばかりのSCの動線、空間環境、お客様の3つを見るとその将来のおおよその見当がつく。

変えられるものと変えられないもの。
変えられないものは真剣に考えないといけない、といつも思います。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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