37点、昨日行われた宅建試験の予想ボーダーラインだそうだ。
例年に比べてかなり高く、いつもの35点を取っても合格は難しいとか。
どうしたことか。
普段より平易だったのか、皆のデキが良かったのか。
受験された方は自己採点して安心した人、落胆した人、まだ予断の許さない方、悲喜こもごもですね。
でも、とりあえず、ご苦労様でした。
最近の問題は、相当難しい。
昔から択一式のマークシートだったけど、私が受けた当時は単純に4つ答えの中から1つを選べば良かった。
だから、とりあえず問題を読まずにいきなり4つの解答文を読めばおおよその選択が出来た。
ところが!
今は、4つの解答の中に正しいものはいくつあるか?
そして、すごいのは、「なし」と言う選択肢まである。
これじゃ本当に理解していないと絶対に解けない。
さすがに、「なし」の選択肢は勘弁して欲しいと思う。
相当、難しい。
この試験は、毎年10月の第3日曜日と決まっているから夏から秋にかけての絶好の行楽シーズンが学習の山場になる。
だから、受験者は、この時期、どこも行けず、暗い年となる。
1発合格しない限り、このベストシーズンを毎年、勉強で過ごすことになる。ツライの一言。
でも、宅建資格はショッピングセンター事業に携わる人にはマストな資格だと思ってる。
何故ならショッピングセンター事業は不動産業だから。
最近は、SC運営に携わる人が増えて、営業指導とか、MDとか、販促とか、あたかも流通業やサービス業のイメージを持つ人が増えたが、不動産賃貸業である限り、宅建の資格は役に立つ。
ましてやPM業ともなればリーシングの時には、重要事項説明は絶対。
今、自ら賃貸を行なっている運営会社も宅建資格を持つことで他人資産を扱うビジネスまで広げる可能性を持つ。
先日、鉄道系運営子会社の人が宅建を受けようか悩んでます、と相談に来た。
これには即刻「迷う意味が分かりません、ショッピングセンター事業は不動産業ですよ」とバッサリ答えた。
以前、あるSC運営会社の研修の際、やはり宅建を取って下さいとお願いしたことがあった。
それからしばらくして、その時、受講された女性からこんな連絡があった。
「あれから主人の転勤で会社を辞め、その赴任先で再就職先を探したところ、宅建を持っていたことで良い会社が直ぐに決まりました。あの時、西山さんの言う通り、宅建を取っておいて本当に良かったです。」と。
自分をマーケティング出来たわけだ。
宅建資格はとにかく国家試験。
民間資格とは違う。
一度取ってしまえば、一生もの。
今年、残念な結果でも必ずやり遂げて欲しい。