博多は、「とんこつラーメン」と「焼酎」の街だとずっと思っていた。
だから博多に来ると焼酎を飲み、とんこつラーメンを食べる。
ところが、意外に博多は「うどん」と「日本酒」の街だったことを最近知る。
福岡では焼酎を作ってないけど、日本酒の酒蔵は70軒近くあると言う。
大きな勘違い。
実はこう言う思い込みってたくさんあって、それが既成概念となって発想を邪魔する。
気をつけないと。
で、その博多のうどんは、とにかく柔らかい。
やわやわ、と表現する。
牧のうどんでは、注文の時に、皆、「やわ」と頼む。
試しに真似して「やわ」で頼んでみたらとても普段食べるうどんとは別物。
あまりにやわ過ぎて麺がどんどん汁を吸うから追い足し用のヤカンが付いてくる。
とにかく増える増える。食べても食べても麺が減らない。
減らないどころか増えてるのではないか、と思うほど。
「うどんにコシは要らない」という博多の人。
これまで「うどんはコシが命」と思ってきた価値観は間違っていたのか。
これも思い込みか。
その方は必ずコロッケを乗せると言っていたのでコロッケを乗せてみた。
そしたら、汁を吸ったうどんと汁を吸い込んだコロッケが共にフニャフニャになってもう意味不明な食べ物になる。
増えるうどんとしばらく格闘が続く。
これは弥太郎うどん。
何と、24時間営業。
どれだけ皆うどんが好きなんだろう。
小倉に行くとまた違ったうどんに出会える。
しばらくうどん紀行が続きそうだ。
とにかく思い込みに固まらず、常にフラットに物を見ることを心掛けなといけない、と博多うどんを通して感じた一週間でした。