今年のSCビジネスフェアの2日目に開催された「チャレンジピッチ2023」~NEXT SC~
新しいビジネス提案を募集したものです。
募集の開始が昨年の9月、そして締め切りが11月
かなりタイトな期間にも関わらず、50数件の応募があったというのを聞いて驚いていたのですが、今回は、その中で選ばれた11選。
・既にサービスとして開始しているもの
・実施後の結果も出ているもの
・これからスタートするもの
・まだ準備段階のもの
色々な形でのプレゼンでした。
発表者は、わずか5分で説明しなければならない。
そして、目の前には怖そうな審査員の皆様がずらり。
これはかなり緊張しますね。
それでも、皆、趣向を凝らしたプレゼンで全く飽きることなく、最後まで聴くことが出来ました。
プレゼンの皆様、ご関係者の皆様、ご苦労様でした。
結果、最優秀賞となったのは、「あすいく」
子供の一時預かりをスマホを始め色々なテクノロジーを使って、「子供を一時預けたい親」と「今、預かることのできるコンディションの保育園やベビーシッター」とマッチングする仕組み。
これまでは、仮に預けたいと思っても、ネットで調べ、電話を一軒一軒かけ、探す必要があった。
それをこの仕組みを使えば、どこの場所が預かり可能なのか一瞬で分かる。
そして価格も明示される。
そのうえ、カード登録しておけば決済も済む。
預かる方もカード登録がされていれば与信も安心。
この話を聞いていて、先月行ったマレーシアで活用したGRABを思い出しました。
GRABも地図アプリを活用して、車を探している人とドライバーをマッチングさせる仕組み。
利用後の支払いもカード登録をしておけば予め価格も決められているので安心。
いやはや、良く考えたものだと感心。
この「あすいく」の可能性は、スケールできる上にSCの賃料に依存するビジネスでは無いことに見出せます。
この仕組みはこの2つが実現されている。
SCに従事していると、どうしても「SCの活性化やテナント売上高の向上や賃料収入の増加や集客」に偏りがち。
でも、これだとこれまでの延長線上。
なので、次回は、こんなアイディアがSC関係者から出てくることを期待したい。
キーワードは「賃料ビジネスとは離れよう」と「スケールすることを前提にしよう」でしょうか。