SCアンドパートナーズ

VOL.887 「チャレンジピッチ2023」

今年のSCビジネスフェアの2日目に開催された「チャレンジピッチ2023」~NEXT SC~

新しいビジネス提案を募集したものです。

募集の開始が昨年の9月、そして締め切りが11月

かなりタイトな期間にも関わらず、50数件の応募があったというのを聞いて驚いていたのですが、今回は、その中で選ばれた11選。

・既にサービスとして開始しているもの

・実施後の結果も出ているもの

・これからスタートするもの

・まだ準備段階のもの

色々な形でのプレゼンでした。

発表者は、わずか5分で説明しなければならない。

そして、目の前には怖そうな審査員の皆様がずらり。

これはかなり緊張しますね。

それでも、皆、趣向を凝らしたプレゼンで全く飽きることなく、最後まで聴くことが出来ました。

プレゼンの皆様、ご関係者の皆様、ご苦労様でした。

結果、最優秀賞となったのは、「あすいく」

子供の一時預かりをスマホを始め色々なテクノロジーを使って、「子供を一時預けたい親」と「今、預かることのできるコンディションの保育園やベビーシッター」とマッチングする仕組み。

これまでは、仮に預けたいと思っても、ネットで調べ、電話を一軒一軒かけ、探す必要があった。

それをこの仕組みを使えば、どこの場所が預かり可能なのか一瞬で分かる。

そして価格も明示される。

そのうえ、カード登録しておけば決済も済む。

預かる方もカード登録がされていれば与信も安心。

この話を聞いていて、先月行ったマレーシアで活用したGRABを思い出しました。

GRABも地図アプリを活用して、車を探している人とドライバーをマッチングさせる仕組み。

利用後の支払いもカード登録をしておけば予め価格も決められているので安心。

いやはや、良く考えたものだと感心。

この「あすいく」の可能性は、スケールできる上にSCの賃料に依存するビジネスでは無いことに見出せます。

この仕組みはこの2つが実現されている。

SCに従事していると、どうしても「SCの活性化やテナント売上高の向上や賃料収入の増加や集客」に偏りがち。

でも、これだとこれまでの延長線上。

なので、次回は、こんなアイディアがSC関係者から出てくることを期待したい。

キーワードは「賃料ビジネスとは離れよう」と「スケールすることを前提にしよう」でしょうか。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-