SCアンドパートナーズ

VOL.872 「2019年対比をやめよう」

コロナに襲われた2020年。

そこから3年、あらゆるものの売り上げが低迷、激減した。

だからこの3年は2019年対比(コロナ前)を考えることが多かった。

確かに平常時と比べることで、どのくらい復調したのかは分かりやすい。

でも、ここには「2019年に戻りたい、今、我慢すればコロナ前に戻れる、今は仮の姿、本当はもっと売れる、昔が戻ってくる」そんな思いが詰まっていると思う。

それは、この3年間ひたすらジッと我慢をして下を向いて過ごしてきた証拠。

ところがコロナ前には戻らない。

むしろ、コロナ禍を前提にしたビジネス、コロナ禍の売上から算出した低い損益分岐点売上高のビジネス、この2つがこれから伸びていく。

1989年のバブル景気で成功したビジネスはこの30年低迷し続け、企業によっては市場から退出したところも多い。

コロナ禍の来る前までのビジネスや仕組み

コロナ禍の前に出来上がった損益分岐点

この2つを捨てないと過去のビジネスは淘汰される。

「2019年対比」

これをベンチマークにしている限り、そのビジネスは難しい。

そんなことを2022年を通して一番感じている。

2019年対比をやめよう。

この記事を共有する

CONTACT USお問い合わせ

これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-