SCアンドパートナーズ

VOL.847 「ネガティブワードは商業施設に似合わない」

「〇〇禁止」「○○してはいけません」「〇〇しないでください」など街のあちこちで見かける掲示物。

公園に行くと、こんな言葉であふれている。

確かに注意喚起も必要だし、何かあった時のために事前のエクスキューズが必要なのも分かる。

でも、出来れば、これら「ネガティブワード」は書きたくない。

もし、危険な場所があれば、物理的に出入り出来ないようにする。

危ない構造であれば改修する。

そのまま放置してネガティブワードを書くのはいただけない。

池を作って「危険だから近づないで下さい」

芝を張って「入らないで下さい」

段差を作って「登らないで下さい」

バーを作って「ぶらさがらないで下さい」

こんな場所はたくさんある。

商業施設は、子供たちだってたくさん来る。

バリアフリーは当然のこと。

ぜひ、自施設を見回して欲しい。

ネガティブワードが掲示されていたら、それをどうやったら書かないで済むようになるのか。

知恵の出しどころ。

開発段階でデザイン優先で造られたものが運営段階になって初めて危険に気づく。

商業施設あるある。

これもこの危険度を開発側にフィードバックして、繰り返さないようにする。

やっぱり「商業施設は楽しく夢がある場所」に。

商業施設の皆さん、ネガティブワード一掃活動、期待しています。

池を作るのなら、最初から子供たちは入ることを前提に設計する。

段差を作るのなら最初から登ることを前提に考える。

バーを作るのなら子供がぶらさがれるような構造にする。

鋭角な構造物は丸みを持たせる。

などなど、単純に撤去することのないようにしてほしい。

楽しさと安全と、危険度ゼロは難しいけど、そこが知恵の出しどころ。

この記事を共有する

CONTACT USお問い合わせ

これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-