久しぶりの熊本。
前回はマンボウの最中で飲食店は閉まり、街は閑散としていましたが今回はどうも様子が違います。
その理由は、TSMCの進出(工場の建設)。
TSMCという企業は、台湾で創業され、世界の半導体受託生産の半分以上を占める企業
時価総額がおよそ63兆円とインテルやサムスン電子よりも上。
日本企業トップのトヨタがおよそ23兆円だから、その2倍以上。
何だかすごい会社の工場が作られるようです。
この新しい工場の建設により台湾から多数の方が赴任し、日本国内での雇用も当然に生まれる。
これをきっかけに関連会社も熊本に進出し、熊本大学でも半導体人材を育成する学部を新設するというのだから波及効果は大きい。
当然、この動きで流通企業も大きな期待を寄せています。
円安もあり日本の賃金安もあり、こうやって海外企業が工場を日本に造るようになるのでしょうか。
良いことなのか、悪いことなのか分かりませんが、何だか日本が後進国に逆戻りするような気も。
でも、たった1社の進出でこれだけ地域経済が動く。
世界企業と言うこともあるけど、日本の国力は下がっているということでしょうか。
以下は熊本の点描です。
まずは熊本駅
駅前の整備と駅舎が改良されました。
駅とは思えないデザイン。
その駅前にはアミュプラザ熊本
このアミュプラザ熊本の開業は、2021年4月
そうコロナ禍の真っ最中。
計画時、まさか状況になるとは。
艱難辛苦の開業になったと思います。
そして、2019年9月に開業したサクラマチクマモト
何と、もう3周年。
月日が経つのは早い。
そして、補修が進む熊本城。
かなり工事も進み、中に入って工事の様子などを見ることが出来るようです。
その足元に出来た「桜の小路」
22店舗が並ぶ。
観光者も増えています。
熊本の良いところはこの路面電車
風情があります。
そして、上通商店街と下通商店街。
マンボウの時は、閑散としていましたが、夜に向かって人が増えていきます。
この商店街の中にある商業施設「COCOSA」
パルコの跡地開発も完成間近。
熊本と言えば老舗の「鶴屋百貨店」
時代を超えてのたたずまいを感じます。
そのアネックス館は「パークテリア」としてセレクトショップなどが並びます。
ここに来た時の休憩場所はパークテリア1階の「ビブリオテーク」
ここも開店して10年だそうです。
早いものです。
以前、このコラムでも書いたのですが、街には中心地性が大切だと常々思っています。
ヨーロッパだとそれが教会だったり、広場だったり、パリだったら凱旋門、NYだったらセントラルパークなどなど。
熊本の中心地性はやはりお城です。
日本の街が全国どこに行っても同じ風景で広がる。
でも、この風景を見て育った熊本市民はきっと心がどこかでつながっているような気がします。
工事中の空港も来年の春には完成
コロナ前の賑わいが戻ることを期待します。