2022年9月の3業態の売上が出揃いました。
各業態とも前年プラス。
ただ、2019年と比べるとまだまだ弱いですね。
SCの対2019年は上のグラフの通りです。
恐らく、2019年までの利益を確保するためには、それまでの収支構造を変えないと難しい。
でも、費用を削るのにも限界がある。
だから収入を伸ばすことを考える。
喫緊の課題ですね。
各団体からの発表は以下の通りです。
■日本SC協会
既存SC前年同月比売上高伸長率 :+12.7% 外出需要が高まり、2ヵ月連続の2桁伸長
• 9月度の既存SC売上の前年同月比伸長率は、総合で+12.7%となった。
• 前年同月は全国的に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置(以下、宣言等)が発出され休業や時短営業の影響を受けたが、当年は行政による行動制限がなかったことや、新型コロナウイルスの感染状況が徐々に落ち着いてきたことで外出需要が高まり、反動増となった。ただし、台風により臨時休館や営業時間短縮などを行い、売上に影響したSCがあった。
• 2019年と比較すると▲18.6%となり、8月の▲16.1%からさらに▲2.5ポイント、マイナス幅が大きくなった。2019年9月は、10月からの消費税増税前の駆け込み需要があり、その反動減によるものである。
■百貨店協会
9月の売上高は20.2%増、入店客数21.5%増と、前月に続き共に二桁の伸びを示した。
台風による時短営業や臨時休業も見られたが、前年の緊急事態宣言等による営業制限の反動に加え、増勢を維持する高額品、秋冬商材が活発に動いた衣料品・服飾雑貨等が牽引した。
外商催事や会員向け企画、物産展など各種イベントも好評で、集客と売上に寄与した。
コロナ前との比較では、消費増税前の駆け込み需要のあった2019年比は23.6%減だが、2018年比では6.5%減と、回復基調が続いている。
■チェーンストア協会
9月度は、新型コロナウイルス感染症の感染は下げ止まり傾向の中、旅行などの外出機会の増加により昨年の内食化需要の反動から食料品は苦戦した。衣料品は天候不順の影響も受けたが外出需要などにより動きは良く、住関品も旅行・行楽需要関連商品などの動きが良かったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。
<部門別の概況> | ||||||
・食料品 | 7,424億円 | (店舗調整前) | 98.9% | (店舗調整後) | 97.7% | |
・衣料品 | 476億円 | (店舗調整前) | 106.7% | (店舗調整後) | 107.1% | |
・住関品 | 1,837億円 | (店舗調整前) | 93.1% | (店舗調整後) | 108.2% | |
・サービス | 21億円 | (店舗調整前) | 76.7% | (店舗調整後) | 100.9% | |
・その他 | 668億円 | (店舗調整前) | 119.9% | (店舗調整後) | 119.7% |