SCアンドパートナーズ

Vol.825 「シドニーレポート⑤FoodCourt」

今はショッピングセンターに行くと当たり前のフードコート。

シドニーにもいい感じのフードコートがそれぞれのSCに造られています。

まずは、「Rohdes waterside」

場所は、Sydney rail netwaorkの「Rohdes駅」から徒歩5分

Rohdes watersideまでの街の景色

いい雰囲気の住宅街ですね。

駅周辺に韓国料理や香港料理などが多く、歩いている人もアジア系の方が多く感じます。

モールの中はすっきりとしたごく一般的なRSC

その中にフードコートはあります。

面白いのがモール沿いに設置された斜行エレベーター。

階段式ではなく、斜行のため、ベビーカーやショッピングカートの移動に使われています。

ただ、注意書きを見るとNGのようですが。(笑)

ユニークなのは、この斜行エレベーターが子供の遊具を貫通する造りになっていて、ちょっとしたアトラクションになっています。

場所は変わり、次は「Westfield Sydney」内にある百貨店「Myer」の地下にあるフードコート

Myerは日本では馴染みが無いですが、オーストラリアの全州に店舗がある百貨店とか。

その地下にフードコートはあります。

内装や環境はとてもカジュアル。

並ぶフードもカジュアルです。

こちらもキャッシュレスがかなり進んでいて、基本的に現金は使わない上にこういった端末やレストランでのオーダーもQRコードを使うところが多く、便利です。

そして、今回、一番驚いたのは、この「WestField Sydney」の上にあるフードコート

このビルの下層階はラグジュアリーブランドが並び、その上だからこそのフードコートって感じです。

黒を基調に自然光が入る気持ちのいい空間。

都心部でフードコートを検討する方には非常に参考になると思いました。

ユニークなのは、周辺の地形を含め、建物構造を工夫しながら上下階が一体になった環境を作り出しているところ。

このフードコートの奥のカフェの横には、JPモルガンのオフィス。

日本では、管理上、商業施設とオフィスは隔絶しますが、ここはシームレス。

こんなに商業施設とオフィスが融合しているのは初めて見ました。

上下階の融合で、自分が今どこにいるのか、ふと分からなくなり、ついつい長居をしてしまうような気がします。

でも、分かりにくいわけではなく、多層階をうまく設計しています。

こちらはかなり古い施設だと思いますが、よく管理されています。

さすがWestField社です。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-