先日、幕張新都心がイベント中心の街から近隣の方も気軽に来る街にしていこうというプランが出来たと新聞に掲載されていました。
いわゆる「新都心」について常々考えてることを今日は書きたいと思います。
今回のプランは、「近隣の方にも来てもらう街づくり」
この考え方には全く同意なのですが、幕張に限らず、新都心系の街づくりの道路幅や街区の大きさや建物高さや距離など都市を形成するマスタープランがヒューマンスケールではないんじゃないかと感じています。
幕張新都心、臨海副都心、みなとみらい21などなど全国に作られた人口的な街。
これらに欠けているのが、界隈性と街歩き。
とにかく、道路幅、街区の大きさなどスケールアウトしててヒューマンスケールじゃない。
隣の建物に歩こうにも延々と掛かる。
この炎天下ではキツい。
やはり、街歩きが出来る街に人は集まる。
例えば、ラスベガスのストリップ、NYの5番街やハイライン、香港の尖沙咀など、歩くだけで楽しい。
米ポートランドでは街区の大きさをNYの半分にして歩くストレスを軽減し、建物の1階は必ず店舗にして街を楽しくする規制する。
新都心開発は、著名な都市計画家が入り、多くのステークホルダーを調整し、巨額な資金手当てをし、最新鋭の工法で永い年月をかけて創る。
この大きなスケールな仕事は評価に値する。
でも、そこに欠けているのが、人の息吹、界隈性、賑わい、楽しさ。
日本にも街歩きが楽しい場所はたくさんあるし、短期間でもその空間を作っているところはたくさんある。
もっと、街歩きの出来る場所にして欲しい。
もちろん、地震大国日本、火災や地震などに対する空閑、構造、壁面線、どれも大事だし、防犯や管理やメンテナンスも必ず必要。
だけど、人が集まり楽しめるスケールで作っていかないと人は集まらない。
幕張新都心は30年を経て老朽化も進み、これから改修が始まるでしょう。
ぜひ、道路幅や歩行者空間や建物配置や建物用途を工夫して安心して「街歩き」の出来る街にして欲しいと他の新都心系も含めて期待します。
「街歩きの出来る”街”」