SCアンドパートナーズ

Vol.816 「GOタクシーに見るプロセスイノベーション」

2019年ラスベガスで初めてUberを経験した。

スマホで呼ぶと一番近いところに居たであろう車がたちどころにやってくる。

ホテルにはUber乗り場も設置され、ドアマンも「UberTAXI?」と聞いてくるぐらい一般化。

そして、やってきた運転手は、普通の素人の個人の方。

スマホから行き先を入力しているので運転手には行き先を告げる必要もなく、乗り込めばそのまま発車する。

目的地に着いても支払いを登録しているので運転手と支払いのやり取り不要で下車。

何て便利なんだろうと感動した。

聞けば、乗客は運転手の評価も出来、逆に運転手も乗客の評価が出来ると言う。

いやはや、平衡感の強い国ならではとさらに納得。

この利便性高いサービスは残念ながら日本では、色々な大人の事情で認可にはならず、ギリギリUber eatsが展開している。

何と残念なことかと思っていたら、最近のGOタクシーがテクノロジーを使ってタクシーそのものをこのUberに近づけてしまった。

アプリで呼び、支払いも事前登録すれば支払いのやり取りも不要。

タクシーも流しをしなくなりこれで呼ばれることを待てばよくなったとか。

この変化に対するタクシー運転手の皆さんの評価は残念ながら聞くことは出来ないけど、とにかく、利用者側の利便性は上がった。

時には離れて住む親にタクシーを呼ぶことも出来る。

既存のサービスをテクノロジーを使って新たなビジネスにする。

まさしくプロセスイノベーション。

旧来の銀行と、楽天やSBI。

SCECに変わり。

新幹線のEXICカードが券売所を不要とする。

電話機がパソコン(スマホ)に変わる。

古くは国鉄の駅に取りに行っていた荷物を宅急便が家に届けるようにした。

今、テクノロジーの進化が日本のタクシーをUberに変える。

規制や既得権益に守られたビジネスを創意工夫で新たなビジネスに転換する。皆の努力に敬意を表したい。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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