SCアンドパートナーズ

Vol.797 「2022年上期のSC(日本SC協会定例記者懇談会)」

日本SC協会から「夏季定例記者懇談会」(2022年8月3日開催)がリリースされました。

資料はこちら

https://www.jcsc.or.jp/wpjcsc/wp-content/uploads/2022/08/SCPR2022_8_1.pdf

この定例記者懇談会は、毎年、夏と冬の2回、開催されています。

発表を見るとこの半年(1月~6月)で開業したSC数は19か所

昨年の上期は12か所でしたので、それを上回っています。

今年の下期(7月~12月)の開業予定は18か所、2022年の開業数は、19+18=37か所となるようです。

開業したSC内のテナント業種構成比(店舗数ベース)を見るとアパレルが増加し、サービスが低下しています。

このあたりの数値は最終的にどうなるのか、年末を待ちたいと思います。

今回、発表された資料はとてもよく分析されている上、キーワード毎にまとまっていてとても分かりやすい内容となっています。

多方面の調整が必要なこういう資料の作成は本当に大変です。

ご担当の方のご苦労に敬意を表したいと思います。

1点気になったのは、「売上報告の効率化に向けた提言」です。

ここでは、SCで標準的に行われている売上報告、売上金預かりについてデジタル化によって効率化するとありますが、世界的にはキャッシュレスの流れにあるので、それを前提にもう一段、踏み込んだ提言が欲しかったです。

恐らく、この先、現金を前提にしたこの仕組みは続かないと思うので、その時、売上の把握や賃料収受はどのように行うのか。

方法も変わってくるのではないでしょうか。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-