今週は、SC協会でのセミナーでした。
日本SC協会もWithコロナ。
会場はSC協会内の会議室
テーマは、「SC基本管理運営」
毎年、この時期に新入社員の方やこの春からSC事業を担当する方たちを対象に2日間で開催されています。
私は、毎年、初日のトップバッター
コロナ禍の中でも20数名の参加です。
トップバッターのミッションは「総論」
総論てどうしても退屈になりがち。
そして、時間もお昼。
一番眠くなる時間。
どうにか寝かせないように工夫します。
でも、最近は、マスク着用で話すので表情も見せにくく、口が見えないトークはどうしても理解度も下がりがち。
昔から「目を口ほどにモノを言う」なんて言われてきましたが、やはり、口元が見えないと笑顔も中途半端。
モノを言うのはやはり「口」であったことを痛烈に感じます。
とはいえ、この環境は仕方ない。
目と声のトーンと身振り手振りでメッセージを伝えていくことに専念します。
今回、私の持ち時間は1時間半。
ここで総論を話すのは、かなり短いのですが、ぎゅっと凝縮して。
で、最近、丁寧に説明するようにしているのが、「定期建物賃貸借契約」
普通借家契約と対比して説明します。
「えっ、今どき、普通借家?」
と思われるかもしれませんが、定期借家契約がスタートしたのが2000年。
今から22年も前。
なので、会社に入ってから「定期借家契約しか見たことが無い」という方がほとんどになりました。
でも、この定期借家契約は、民法に制限をかけた借地借家法に更に修正を加えて作られた特殊な契約形態。
だから、普通借家契約を理解しないと定期借家契約の本当の理解は出来ない。
そんなことを経験の浅い方に話をしてもなかなか腹に落ちないと思うのですが、賃貸人、借家人、双方に大きな影響のある契約だと言うこと。
そのことだけでも脳裏に焼き付けてもらうために時間を割きます。
「なぜ、事前説明が必要なのか」
「なぜ、書面にしなければならないのか」
「なぜ、修了通知が必要なのか」
などなど。
今は、オンラインでの事前説明も始まり、契約書も電子化されていきます。
そうすると、ますます定期借家契約のコンセプトが伝わりにくい。
大きな課題だと思っています。
さて、これからの日本、定年は70才になる。
とすると、今入社した方は、これから50年間働くことになる。
長い長い道のり。
前途洋々、頑張ってほしいと思います。
なお、このセミナーはアーカイブ配信があるようです。