SCアンドパートナーズ

Vol.702 「2022年を占う」

新年あけましておめでとうございます。

2022年はどんな年になるでしょうか。

残念ながら、答えは「分からない」です。

預言者でも無ければ将来を言い当てることなど出来ない。

当たり前のことだけど、世の評論家(最近は専門家)は前提を置いて話す。

コロナだって最初は場合によっては40万人が死ぬと言われ、社会は大きく動揺した。

それにも当然に前提があったはず。

「老後は2千万円の貯えが無いとダメ」

これも実際にそのレポートを読んでみるとそんなことは書いていない。

むしろ、至極リーズナブルなことが書いてあった。

ところが、当の報告書を読まずに2千万円という数字だけが一人歩きして大騒ぎになった。

将来予想では、前提の方が重要であることが多い。

例えば、来年の今日(1月2日)、新型コロナウイルスが収束しているのか。

オミクロン株の次の株が出てきて感染が拡大している可能性だってある。

誰にも分からない。

ただ、不思議なことに来年は分からないけど10年後は分かる(予想ができる)。

それは、不可逆的なことが分かるから。

・2030年には5Gは普及し6Gの時代に移る。

・車はガソリン車からEVへ移り、自動運転は普及する。

・エネルギーは脱炭素へ動き、原発の小型化と高性能化は進む。

・日本の人口はさらに減り自動化と省人化が進む。

→この前提の下に

・GAFAMと伍す日本企業が出てくるのか。

・平均的な日本経済に格差社会が到来するのか。

・終身雇用が無くなり人材の流動化と自由経済が加速するのか。

・「リアルが大事だ」とこれまでと同じ店舗運営を続けるのか。

そんなことを考えながら今日の初売りを見てきました。

色々、大変ですが、本年も本コラムをごひいきにお願いいたします。

(1月2日初売り点描)

・渋谷109


・シンクス(渋谷ヒカリエ)

・渋谷スクランブルスクエア

・レイヤードミヤシタパーク

・二子玉川ライズ



渋谷のスクランブル交差点(1月2日10時)

落ち着いた感じですね。

これまでの「福袋、初売り、バーゲン初日、セールスタート」などなど昔の風物詩になってしまったのでしょうか。

パターン化された動きは通用しない時代に入ったことを感じます。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-