SCアンドパートナーズ

Vol.666  「生産拠点の国内回帰に思うこと」

アパレル大手が生産拠点を国内にシフトし始めたという記事を見て、とても良いことだと感じました。

昔々、学んだ「リカードの比較優位説」を信じてここまで来ましたが、コロナ禍を経て、結局、この30年日本の経済は停滞していたことがはっきりした今、もっと自国に目を向けた方が皆が幸せになる社会構造を作る方法があるのでは?という気がしています。

洋服に至っては90%以上が海外生産。

年間29億着が供給され、そのうち15億着しか販売されていないと聞きます。

日本は食糧自給率も30%(計算方法によっては異なるようですが)

1970年代、固定平価制から変動相場制に変わったことでも輸出入のスタンスは変わったはず。

今回、世界一の早さを誇るスパコンを持つ日本でワクチンは作れませんでした。(理由は分かりません)

それまで日本は病床数(率)1位だ、と言っていたのに、他国より圧倒的に少ない感染者で医療崩壊と言う。

大量に送った布マスクは余り、紙とFAXで処理しようとする集計やワクチン接種業務など。

色々な負の側面が見えたコロナ禍だったように思います。

これまで進めてきた多くの政策の結果が「少子化と高齢化と人口減少と待機児童と地方の衰退と失われた30年」

今回のアパレル企業の国内生産への回帰もその揺り戻しの一つだと感じています。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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