2015年10月15日、株式会社SC&パートナーズの設立登記を行いました。
今から6年前。
と言うことで、今日は、「創立記念日」
会社設立と言っても社員は私一人。
いわゆる「一人社長会社」
会社=個人みたいな感じですね。
ただ、個人事業主ではなく「会社社長」
詳しくは後ほど。
昔は、株式会社の設立には資本金1千万円、有限会社設立には3百万円が必要でした。
でも、今は法改正によって有限会社の仕組みが無くなり、株式会社も資本金1円から設立登記をできるようになったので、どなたでも今日からでも今すぐ代表取締役社長になることが出来る。
(注:それ以前に設立した有限会社はそのまま存続しています)
最近、私のような働き方をされる方は株式会社形態では無く「合同会社」を選ぶ方が増えてきましたね。
私は株式会社の形態をしていますが、「フリーランス」
ここでよく誤解されるのが、フリーランス=個人事業主
でも、このフリーランスと個人事業主は異なります。
フリーランスとは、組織に所属せずタスク毎に仕事を請け負っていく働き方のスタイル。(多くの場合は一人)
個人事業主とは、法人を設立せずに個人で事業を営んでいる人です。
事業を行う前に税務署に「開業届」を提出して事業をスタートします。
例えば、八百屋さんとか、弁護士さんとか、アーティストとか、税理士さんとか、色々な職種の方がいますね。
これがいわゆる「独立」と言われるもの。
個人事業主は税法上の分類での位置づけです。
フリーランスは働き方を表すもの。
だから「フリーランス≠個人事業主」
「個人事業主の届けを税務署にして、フリーランスとして働いています」が正しい表現ですね。
ここはあまり厳密にすることは無いのですが、法人にすると定款作成や厚生年金や会計(決算)など個人事業主とはかなり異なります。
もし、今、独立しよう!と思っている方いたら、個人事業主として開業届を出すのか、登記所に法人登記をするのか、色々調べて自分の働き方(業容)で選んで下さい。
あと、似たような言葉でフリーランスとフリーターがあります。
この場合、フリーランスはタスク毎(依頼される業務)で仕事が進む、一方でフリーターはアルバイト等で働いていく。
フリーランスは、仕事の成果に対する「報酬」を得る。
フリーターは、時間単位で働き「賃金(時給)」をもらう。
そんな分け方でしょうか。
私も会社を設立した6年前、漠然と個人事業主でのスタートを考えていましたが、「何をやるか、やりたいか」そんなことを司法書士の先生に相談したら、それは株式会社か、一般社団法人か、どちらかでしょう、と説明され、結果、株式会社を設立することになりました。
ここからが大変。
定款作って登記して社会保険や厚生年金の手続きをして決算のために売掛帳を作ったり、サラリーマンのような基礎控除がないので、コツコツ領収書を発行してもらったり、そして、決算手続き。
確定拠出年金手続きなどもありましたね。
会社員の時は厚生年金は会社が半分負担してくれますが、今度は100%自分で支払わなければなりません。
そして、パソコンにオフィスにスマホに全て自分で用意します。
打ち合わせで出かけていく電車代も、かける電話代も、コピーも全て自己負担。
総務部や人事部や労政部や経理部や庶務の方達のありがたさは会社を辞めてみて初めて身にしみて分かりました。
会社員時代、どれだけ会社に守られ、サポートされていたのでしょう。
ありがとうございました。
今、これだけDXが叫ばれている中、紙の領収書を発行してもらって保管しますが、このアナログな作業は相変わらず、続いています。
会社員時代、経費や事務費を使った時、領収書を会社に提出すると全額戻ってきました。
例えば、文房具や業務の関係で出席したパーティの会費など。
そんなことで、私が領収書をもらっていると”その金額は戻ってくるんでしょ”と時々言われます。
ところが会社経営ではそうではありません。
あくまで経費は控除の対象でしかないので、その年の実効税率分しか効果はありません。
ここも会社員とは違いますね。
色々、会社勤務とは異なりますが、実際にやってみて、こちらの働き方の方が実は自分には合っていたかも、とも思っています。
いや、そう思い込んでいるだけかもしれませんが。
ただ、自分の成果が認められれば報酬が支払われ、そこに価値を見いだしてもらえれば再依頼が来る。
分かりやすいですね。
仕事→報酬
今、流行の「ジョブ型」ですね。
工場制手工業や賃金制度。
日本では明治維新以降の近代国家の本格的な形成からでしょうか。
意外と歴史は短いのかもしれません。
日本の終身雇用制度も最初はアメリカを真似て作ったものが、そのアメリカがやめてしまったことを考えるといずれ日本もそうなるのかもしれませんね。
さて、今日の創立記念日。
私にとってはとても大きな日。
今日は大切に過ごしたいと思います。
でも、ここまで来れたのもの、多くの方のご協力があってのこと。
これからも末永く、ご指導ご鞭撻、そしてご愛顧のほど、よろしくお願いします。_(._.)_
6年、持ったー(>_<)