SCアンドパートナーズ

Vol.618 「入館者数×滞在時間」

拡大を続けるコロナ禍によって商業施設の入館者数の制限が求められている。

ということで設置された掲示板。

表示されているのは、入館者数と入館時刻と滞留時間。

この数字が出入り口すべてをカウンターなどで捕捉した実数なのか、それとも何らかの計算式による推測値なのか、算出方法は分からないけど明快に表示されている。

これまで入館者数(滞館人数)と入館した人の滞留時間(施設内での滞在時間)、この2つは捕捉しにくい数値だった。

「出入り口が多いから」と入館者カウンターを付けずに運営している施設も意外に多い。

でも、こうやって入館者数と滞在時間が把握できれば、レジ客数と買い上げ率、入館者数の推移に合わせた勤務シフト、交通計画、一日のピーク率、曜日ごとのメリハリなど多くのことが人の勘ではなく、客観的に予測することが出来る。

今はコロナ対策で活用している技術も本来はもっと営業戦略に活用することが出来ると思う。

施設側(SCや百貨店など)の役割は、入館者数を増やすことと滞在時間を延ばすことにある。

入館者数(人)×滞在時間(h)=総販売機会

今はコロナ禍でこういった考え方は難しいけど、コロナ禍をきっかけに導入した技術は、大きなチャンス。

テクノロジーの進化によっていろいろなことが可能になる時代だとディスプレイを見て感じた月曜日でした。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-