リテールの進化。
いろいろな方向で議論されますが、西山視点では、下記の通り見ています。
【ストアリテール】
店舗と言う固定化された場所で商いを行う最も古い形態
八百屋、魚屋、肉屋、その進化形としてのスーパーマーケット、その品揃えを拡大したGMS、呉服屋から発展した百貨店もその形態の1つ。
【ストリートリテール】
店舗が連続することにより、顧客に利便性を提供した。
そう、商店街のこと。
戦後、中小小売り業を保護するため補助金が投入されアーケードが全国に。
【タウンリテール】
古くは城下町や商人の集まる場所に商業機能が集まる。
70代からここでは路面店文化が広がり、ブティックやセレクトショップが街を形成。
この頃、雑誌とファッションがリンケージされ、ファッションビルの全盛時代へ突入。
残念ながら1990年代からこれら中心市街地の衰退が目立ち、2000年初頭より中心市街地活性化法等街づくり3法が制定されるも中心市街地の衰退にストップはかけられず。
タウンリテールの後退と共に地元の百貨店も運命を共にし始める。
【トランジットリテール】
日本における中心地は、戦後、旧市街から鉄道駅に人の流れが変わる。
そして、鉄道駅に集まる流動客をターゲットに私鉄各社は「ターミナル百貨店」を設立、隆盛を極めるが、百貨店ビジネスの弱点から徐々に陰りを見せる。
その後、国鉄時代に建設した民衆駅が駅ビルと呼ばれ、私鉄鉄道各社もこぞって駅ビルやエキナカを作り始める90年代から2000年代。
つい最近まで、このトランジットリテールは最強と呼ばれたが、山手線のターミナル駅で隆盛を誇る駅ビルが、コロナ禍によって最も大きくダメージを受ける。
【モールリテール】
ニュータウン建設、モータリゼーションの発達、改正都市計画法などは大型モールが台頭。
全国に無数のモールが造られ、RSCやアウトレットモールと分化、発展する。
しかし、あろうことか2018年、ピークアウトを迎える。
コロナ禍前のことである。
【ネットリテール】
2008年、スマホの登場とSNSの広がりによって勢いを増し、コロナ禍において更なる発展を遂げる。
そして、今、テクノロジーを背景にECだけでは無く、あらゆるサービスを担う。
では、次に来るリテールの進化は?
実は既に来ている。
続きは、『ウィズコロナ時代のショッピングセンター経営23 モールリテール、ネットリテール、その先にあるSC進化論』
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