SCアンドパートナーズ

Vol.564 「リテール進化論とは(西山の視点)」

リテールの進化。

いろいろな方向で議論されますが、西山視点では、下記の通り見ています。

【ストアリテール】

店舗と言う固定化された場所で商いを行う最も古い形態

八百屋、魚屋、肉屋、その進化形としてのスーパーマーケット、その品揃えを拡大したGMS、呉服屋から発展した百貨店もその形態の1つ。


【ストリートリテール】

店舗が連続することにより、顧客に利便性を提供した。

そう、商店街のこと。

戦後、中小小売り業を保護するため補助金が投入されアーケードが全国に。


【タウンリテール】

古くは城下町や商人の集まる場所に商業機能が集まる。

70代からここでは路面店文化が広がり、ブティックやセレクトショップが街を形成。

この頃、雑誌とファッションがリンケージされ、ファッションビルの全盛時代へ突入。

残念ながら1990年代からこれら中心市街地の衰退が目立ち、2000年初頭より中心市街地活性化法等街づくり3法が制定されるも中心市街地の衰退にストップはかけられず。

タウンリテールの後退と共に地元の百貨店も運命を共にし始める。


【トランジットリテール】

日本における中心地は、戦後、旧市街から鉄道駅に人の流れが変わる。

そして、鉄道駅に集まる流動客をターゲットに私鉄各社は「ターミナル百貨店」を設立、隆盛を極めるが、百貨店ビジネスの弱点から徐々に陰りを見せる。

その後、国鉄時代に建設した民衆駅が駅ビルと呼ばれ、私鉄鉄道各社もこぞって駅ビルやエキナカを作り始める90年代から2000年代。

つい最近まで、このトランジットリテールは最強と呼ばれたが、山手線のターミナル駅で隆盛を誇る駅ビルが、コロナ禍によって最も大きくダメージを受ける。


【モールリテール】

ニュータウン建設、モータリゼーションの発達、改正都市計画法などは大型モールが台頭。

全国に無数のモールが造られ、RSCやアウトレットモールと分化、発展する。

しかし、あろうことか2018年、ピークアウトを迎える。

コロナ禍前のことである。


【ネットリテール】

2008年、スマホの登場とSNSの広がりによって勢いを増し、コロナ禍において更なる発展を遂げる。

そして、今、テクノロジーを背景にECだけでは無く、あらゆるサービスを担う。

では、次に来るリテールの進化は?

実は既に来ている。

続きは、『ウィズコロナ時代のショッピングセンター経営23 モールリテール、ネットリテール、その先にあるSC進化論』

https://diamond-rm.net/management/82524/

この記事を共有する

CONTACT USお問い合わせ

これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-