SCへお客様に来ていただくことを「ご来店」と呼ぶのか、それとも「ご来場」と呼ぶのか。
どちらが適当なんだろう?
と、下記のPOPを見て、ふと考えた。
「そんなことどっちでもいいのでは」とも言われそうですが、とても大切な概念だと思ったので今日はコラムにしたいと思う。
ご来店とは、「お店」に来てもらうこと。
ということは、売場。
モノを買ったり、サービスを受けたり。
百貨店であれば、確実に「ご来店」だろう。
では、ご来場とは?
その”場”に来ることが目的になる。
だから、”店”と定義してしまうと、その「ドメイン」は限定される。
でも、”場”とすれば、その生存領域は大きく広がる。
しかし、SCは、「Shopping Center」の略。
ということは買い物の場所? お店の集合体?
人口減少時代においてこの定義では、この先、厳しくなるのは自明。
ちょっと、禅問答のようになってしまったが、「定義に縛られてしまったビジネス」「定義に拘るがあまり進化が止まってしまったビジネス」は衰退することが多い。
長く続く老舗は常に革新の連続と聞く。
生存領域=ドメイン
「ご来店とご来場」、この呼び方が自らの生存領域を決めるならば、SCは”ご来場”が適当ではないかと思うのですが、お客様にとっては、このPOPに”ご来店”と書いてあっても”ご来場”と書いてあっても特に差は無く、どちらでも違和感を感じないとは思います。
ただ、EC時代においては、お客様が「快適に楽しく時間を過ごす場所」を提供することが今後ますます大切な時代になると思っています。