企業研修に伺うと意外と「問題」と「課題」がごっちゃになっている場合が見られます。
問題とは、目指すべき方向性にとって良く無い、支障となる、招かざる事柄
課題とは、目指すべき方向や目標をクリアするために解決しなければならない事柄やギャップ。
こんな風に表現できると思います。
例えば、朝起きて空を見ると「雨が降りそうだなぁ」と思うは問題。
濡れるのは嫌だし、風邪をひくかもしれないし、健康を害するのは避けたい。
この時の「ありたい姿」は「健康でいたい」ということ。
その場合の課題は「雨に濡れないためにはどうするか」
そして、その対策は「傘を持つ」という行動。
これを絵にするとこんな感じでしょうか。
課題を解決するために対策を打ち、結果、その評価で次の反省へつなげるPDCA。
これをショッピングセンターに置き換えると「売上が落ちている」ことは問題では無く、「なぜ、落ちたのか」が問題。
そして、その問題に対応することが課題。
「雨が降ったから売上が落ちた」
ここで終わってしまっては意味が無い。
出来ればこれを「なぜ、雨が降ったら売上が落ちたのか」と考えたい。
そうすれば次の一手が考えられる。
雨が降っても売上が落ちないようにするにはどうするのか。
もしくは、雨が降って売上が落ちるのは避けられないけど、せめて、減少を半分に止めるにはどうしたら良いか。
問題と課題と対策、この3つは一緒に考える。
でも、その前に「なりたい姿」「ありたい姿」「目標」が無いとすべてがあらぬ方向に行ってしまいます。
気を付けたいですね。
(次回セミナー)
https://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/seminar/2021/0101.html