前回、おススメの場所として紹介したバンクーバーの「グランビルアイランド」の問い合わせが何件があったので少し説明したいと思います。
場所は、バンクーバーの市街からすぐ。
市街からバスに乗って橋を渡るとそこがグランビルアイランド
面積は14ha
ここグランビル・アイランドの再開発が始まったのは1970年代前半。
昔は先住民が漁場としていたところ。
カナダ政府が1900年初頭から工業用地に変え始め、製材所や鉄工業の工場が建ち並び臨海工業地帯に。
第二次大戦後、工場の移転が始まったことから1978年からカナダ連邦政府などによる再開発が始まります。
その基本コンセプトは、
・島の歴史が反映されるよう既存の建造物を出来るかぎり残すこと
・島内の活動もその歴史の通り多様性を持たせること
・実際に何かが生まれる場所であること
・人々が物作りの現場に立ち会うことができること
・そして、つねに変化、刷新しつづけること。
と2020年の今でも十分通用する立派なコンセプトですね。
開発は、このコンセプトに従って、鉄道の引込線、荷揚げ用クレーン、桟橋など建築デザイン・コードが決定され進められました。
その結果、歴史を感じさせつつも市民の憩いの場所として変貌しました。
サイン計画も統一されています。
街のあちこちで大道芸がパフォーマンス
マリンスポーツも盛んです。
もちろん、たくさんのレストランが立ち並び、バンクーバーならではの海の幸、山の幸が並びます。
何と言ってもマーケットが素晴らしい。
一歩入ると賑やかなマーケットが広がります。
レストランもあれば、フードコートもあり、皆、思い思いに過ごしています。
「ストックマーケット」
スープ屋さん。
豊富なスープをいただきます。
開発前の写真が残っています。当時は経済成長を支える工業地帯だったのでしょう。
この工業地帯が今や市民の憩いの場所。
以前もこのコラムに書きましたが、バンクーバーの生活が日本の将来の参考の1つだと思います。
カトリックと言うこともあり、日曜日はお店がお休みか短縮営業。
そして、この環境と暮らし方。
それでもしっかり先進国。
24時間働いた結果、今の日本。
実はもっと生活の選択肢はあるのではないだろうか、なんて考えてしまいます。
戦後、日本の生き方は正しかったのだろうか。
そんなことも感じるグランビルアイランド。
移動制限が無くなった時、是非見て欲しい場所です。
海鳥も出迎えてくれます。(鳩みたいだね)