SCアンドパートナーズ

Vol.461 「推薦場所の1つ、Granville Islandを紹介します」

前回、おススメの場所として紹介したバンクーバーの「グランビルアイランド」の問い合わせが何件があったので少し説明したいと思います。

場所は、バンクーバーの市街からすぐ。

市街からバスに乗って橋を渡るとそこがグランビルアイランド

面積は14ha

ここグランビル・アイランドの再開発が始まったのは1970年代前半。

昔は先住民が漁場としていたところ。

カナダ政府が1900年初頭から工業用地に変え始め、製材所や鉄工業の工場が建ち並び臨海工業地帯に。

第二次大戦後、工場の移転が始まったことから1978年からカナダ連邦政府などによる再開発が始まります。

その基本コンセプトは、

・島の歴史が反映されるよう既存の建造物を出来るかぎり残すこと

・島内の活動もその歴史の通り多様性を持たせること

・実際に何かが生まれる場所であること

・人々が物作りの現場に立ち会うことができること

・そして、つねに変化、刷新しつづけること。

と2020年の今でも十分通用する立派なコンセプトですね。

開発は、このコンセプトに従って、鉄道の引込線、荷揚げ用クレーン、桟橋など建築デザイン・コードが決定され進められました。

その結果、歴史を感じさせつつも市民の憩いの場所として変貌しました。

サイン計画も統一されています。

街のあちこちで大道芸がパフォーマンス

マリンスポーツも盛んです。

もちろん、たくさんのレストランが立ち並び、バンクーバーならではの海の幸、山の幸が並びます。

何と言ってもマーケットが素晴らしい。

一歩入ると賑やかなマーケットが広がります。


レストランもあれば、フードコートもあり、皆、思い思いに過ごしています。

「ストックマーケット」

スープ屋さん。

豊富なスープをいただきます。

開発前の写真が残っています。当時は経済成長を支える工業地帯だったのでしょう。

この工業地帯が今や市民の憩いの場所。

以前もこのコラムに書きましたが、バンクーバーの生活が日本の将来の参考の1つだと思います。

カトリックと言うこともあり、日曜日はお店がお休みか短縮営業。

そして、この環境と暮らし方。

それでもしっかり先進国。

24時間働いた結果、今の日本。

実はもっと生活の選択肢はあるのではないだろうか、なんて考えてしまいます。

戦後、日本の生き方は正しかったのだろうか。

そんなことも感じるグランビルアイランド。

移動制限が無くなった時、是非見て欲しい場所です。

海鳥も出迎えてくれます。(鳩みたいだね)

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-