2016年3月に閉館し、大きくリニューアルした「新風館」が6月11日開業した。
4月の開業だったものがコロナの影響で延期。
ようやくの開業だ。
このレトロな外装を見ると「えっ、これがオープン?」と思うが、元は電話局。
その歴史は、1926年9月の通信施設 旧京都中央電話局第一期竣工から始まり、すでに100年近い歴史を持つ。
1983年1月、京都市指定・登録文化財第一号に指定され、その面影を残しながら新たな新風館として2001年1月に開業。
そして、2016年3月に閉館しリニューアル、今回の開業に至った。
だから、往時の姿を残しているというわけだ。
エントランスを入る。
中庭は以前に比べると緑量がとても増えた印象だ。
中に入ると店舗が並ぶ。
個性的なお店が多い。
今回の目玉は何と言ってもアジア初となる「エースホテル」。
フロントは清潔感が漂い、ポートランドのそれとは趣が異なる。
でも、ポートランドと同様のカフェもあり、懐かしくも感じる。
中庭から見上げると客室。
ようやくの開業を待ちわびた方も多いと思う。
今年は、オリンピックもあり、外客数も大きく伸びることを予測しての計画だったと思います。
コロナは大きな誤算。
でも、それも現実。
ゆっくりと京都の街に溶け込んでいくこととしましょう。
『開発概要』
https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n24892.htmlから転載。
所在地:京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
交通:京都市営地下鉄「烏丸御池」駅直結
敷 地 面 積:6,384㎡
主要用途:ホテル、店舗、映画館
構造形式:鉄骨造/地下鉄筋コンクリート造
規模:地下2階~地上7階
建物高さ:約31m
延床面積:25,537㎡(予定)
店舗面積:2,396㎡(予定)
開業:2020年4月16日
事業主:NTT都市開発株式会社
設計・監理:株式会社NTTファシリティーズ
建築デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所
施工:株式会社大林組
公式サイト:https://shinpuhkan.jp/
商業施設の開発には、土地の持つ歴史を無視してはいけないといつも思う。
地面の持つ歴史。
これを無視してうまく行くはずも無く。
新風館を取り巻く街並みが、それを表しているような気がします。
新風館の裏手にある街並みです。
このすぐそばに同じNTT都市開発㈱の「ラクエ四条烏丸」もあるので視察に行かれる方は合わせて行かれるといいでしょう。