SCアンドパートナーズ

Vol.386 「自動化出来ない業務は止める勇気」

ショッピングセンター業界は、このコロナ禍によって、休業、賃料減免、売上減少で今年度の経営成績は惨憺たるものになるだろう。

こういう時に巻き起こる声は「投資抑制!、経費節減!」だ。

収入が落ちれば費用も同様に削減するのは当然と言えば当然。

でも、単に経費節減!だけを叫んでも働く皆のモチベーションも上がらなければ、場合によっては社員に負荷がかかることもある。

ここは、これを良い機会と捉えて業務のリストラクチャリングに取り組むべきだろう。

でも、今回の業務の見直しは、コストダウンではダメ。

あくまで業務の流れと不要業務を洗い出すこと。

そして、機械化、自動化を進め、仕事の効率を上げることだ。

ところが、「いやー、これは機械に置き換えられないんだよねー」とか、「自動化は無理なんだよねー」と言う意見も出でくることもよくある話。

でも、機械化自動化出来ない業務は、思い切って、その業務そのものを止める(無くす)ことが出来ないかも考える必要もあるだろう。

その仕事をずっと担当してきた方のアイデンティティを失うことになることもあろう。

でも、そこは工夫するしかない。

とにかく、経費一律20%カット!のような乱暴な指令では無く、社員も痛みを分かち合いながら、ここを乗り切ることも大切だと思う、

機械化自動化出来ない業務は止める勇気を持とう。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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