SCアンドパートナーズ

Vol.355 日本のコロナ対策は正しいのか

4月19日の東京都の一日の感染者が107名と発表があった。

仮に、この数値が減少し、5月6日までにゼロになったとしよう。

そうしたら緊急事態宣言が解除され、自粛が終わり、元の状態に戻るのだろうか。

いや、しかし、発症していない罹患者は相当数いる。

隠れ罹患者。

だから、自粛を解除した途端、また同様に拡大の道を歩み始めないのだろうか。

仮に2週間の期間を取っても昨日罹患した人は、そのまた2週間後に発症する可能性を持つ。

日本のコロナ対策は、「クラスターつぶし」と「3密を避ける」と「自主的な自粛」の作戦を選択した。

でも、これではいつまで経っても隠れ罹患者は広がり続けるのではないだろうか。

韓国の取った「徹底的に検査して罹患者を特定し閉じ込める」作戦。

もしくは欧米のロックダウン。

この2つが必要ではないだろうか。

新型コロナウィルスは実は昨年の早い段階から情報があったという。

その情報を得た台湾は、急ぎ、海外からの渡航者を止め、マスクと人工呼吸器の製造を強化したと言う。

日本が春節の中国からのインバウンド客を受け入れている横で着々と進めていたらしい。

日本はマスクのほとんどを輸入に頼り、未だ生産は追い付いていない。

人工呼吸器も医療従事者の防護服すら無い。

この差は何なんだろう。

「クラスターつぶし」と「3密作戦」と「自主的自粛」

本当にこの作戦でいいのか。

今からでも遅くない。

病院以外の隔離する場所を確保した上、検査を強化して感染者を特定し、養生させる作戦に転換できないものか。

新型コロナウィルスは、日本が収束しても海外のどこかで蔓延している限り、海外からの入国は制限せざるを得ない。

皆が免疫を持つか、治療薬が開発されるか、どちらかまでこの状態は続くのか。

これでは年単位の戦いになってしまう。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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