SCアンドパートナーズ

Vol.379 「後からいろいろ言うのは簡単」

都知事の記者会見を受けて、この土日、多くの商業施設は休館を発表した。

商品や人のやりくり、配送も止めないといけない、在庫の保管も、そして告知に周知、関係者は大変な時間を過ごしていることと思う。

そんな中、どうもしっくりこないのは、テレビで批判批評を繰り返す人たちだ。

方針を出さないと「リーダーシップが無い」と批判し、出したら出したで「性急だ」と批判する人達。

一番驚くのは、都知事の記者会見の後、「あれは三連休の前にやるべきだった」と言う人たちだ。

過去のことを言っても仕方ないし、後から批判批評することは簡単だ。

確かに過去を振り返り、反省に立って次の施策を考えることは大切。

でも、過去を批判する人には責任が無い人が多い。

そして、批判だけで次の策は無い。

商業施設でも開業した物件を見て、あれこれ批評する人は多い。

でも、出来たものを批判することは簡単だ。

商業施設を造るためには、敷地形状や法律や許認可や近隣や工事費や収支やテナントや社内説得や、多くのことをジグソーパズルのように当てはめて作る。

それなのに出来たものを見て批判する。

今回の混乱、いろいろなものが見えてくる。

冷静に観察したい。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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