SCアンドパートナーズ

Vol.340 「横浜IR展に行ってきました」

1月29日、30日、パシフィコ横浜で開催された「第1回 横浜 統合型リゾート産業展」に行ってきました。

https://www.ir-expo.jp/yokohama-ir/

国内で3か所しか造ることが出来ない統合型リゾート(IR)

横浜は名乗りが遅かったもののこういうのは手回しがいい。(いつここを予約していたのだろう)

それはさておき、今回、出展しているのは、カジノオペレーター、ゼネコン、システム、人材などすそ野の広さを感じます。

まずは、ウィン

そして、ギャラクシー

メルコ

ゲンティング

サンズ

ここまですべて外資系。

世界で名だたるカジノオペレーターの面々。(MGMの姿はありませんでしたね)

唯一、日本からはセガサミーが出展。

同社は既に仁川で韓国初のIR「パラダイスシティ」を開業している企業。

(下の写真の左下がパラダイスシティの模型です)

視察して感じたのは、やはり、どこも恐々(こわごわ)というか、打ち出すものがシークレットなのか、決まっていないのか。

ブースを覗いても「何をやるのか」「どんなものを造るか」と言ったメッセージ性が乏しく感じました。

唯一、セガサミーだけが、計画模型を展示し、連携を予定する京都吉兆の料理も提供。

その他のカジノオペレーターたちのブースはほとんどが海外での既存物件の紹介。

サンズもラスベガスっぽいショーを行うもののどんなものを造るのか、よく分かりませんでした。

今、カジノをめぐって贈収賄が発覚し、国会も右往左往。

横浜も白紙と言っていたものが一転、急に積極的に取り組むと発表した。

市民感情も複雑なのも頷ける。

ちょっと展示会を行う時期が良くなかったかも、ですね。

これまでラスベガス、マカオ、シンガポール、その他、オーストラリアや韓国などのカジノを回って感じることは、カジノを含む統合型リゾートを日本で成功させるのは、そう簡単なものでは無いということ。

それは、

1.カジノに入るのに日本国民は6,000円の入場料が掛かる。

2.外国から来る人も、マカオやシンガポールを飛び越えて日本に来てもらわないとならない。

この2つを乗り越えて初めて成功する。

日本における魅力付け、世界の中で選ばれる魅力付け。

両方が成立したIRだけ成功するでしょう。

そして、開発するのは、あくまで統合型リゾート

カジノだけでなく、MICEを実現してこそのIR。

開業は2025年以降となる。

その頃は、5Gが完全に普及し、6Gの開発も進む。

さて、どんな社会になっているのか。

そんなことを思いながら会場を後にしました。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-