SCアンドパートナーズ

Vol.337 SCに固定賃料が増える理由その2

建物賃貸借契約が定期借家契約になったことによる固定賃料化の妥当性を昨日は主張した。

今日は、歩合制ではなく、固定賃料になる必然を伝えたい。

それは、テナントの多様化だ。

これまで売上売上と叫んでいたSC、そのSCに出店しているアパレル比率は18%まで低下した。

その代わり、食関連はもちろんだが、その他にも多種多様なテナントが増加した。

医者、代理店、受け渡し、宅配、郵便局、行政、ショールーム、保険相談などなど。

人々の生活に必要なものばかりだ。

これらの店舗には、そもそも売上が無い。

これまで、アパレルを中心にMDと称してテナントミックスを行ってきたが、MDでは語れない店舗。

これらの店舗に歩合賃料は馴染まない。

そして、営業指導や接客ロープレの対象にならない。

こういった歩合賃料が馴染まない店舗が増えれば、固定賃料は必然だ。

顧客の高齢化は、このシェアはますます増えていく。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-