SCアンドパートナーズ

Vol.330 メルカリを体験して思ったこと

ようやくメルカリに出品したものが売れた。

メルカリを始めたキッカケは、タレントさんが「メルカリはとにかく面白い」と評価していたことを聞いて、「じゃあ、やってみるか」と思ってのこと。

で、アプリをダウンロードした。

「でも、待てよ、何か、売れるものはあったかな」と家の中を物色。

ようやく見つけた「ネクタイ」と「クラッチバッグ」を出品した。

それぞれをいくつかの方向から写真を撮りアップ。

説明も書き、値段も買った時の値段より相当下げて。

待つこと一か月。

何の音さたも無い。

周囲からは売れた売れたと聞くのにまったく微動だにせず。

値段かなと思い、下げてみる。

撮り方かなと思い、写真を変えてみる。

と、ポツポツといいねが押されるけど、一向に買い手は付かず。

そのうち、値下げ交渉も書き込まれ、だんだん疎遠に。

ところが先週、突然「売れたので発送してください」とメルカリからメッセージが。

慌てて見てみると確かにネクタイが売れている。

でも、今週は、出張に出ていたので買った方に「しばらくお待ちください」と返信。

その方からは「急ぎませんので大丈夫です」と快い回答。

ホッとするも、さて、どうやって送ったら良いのか。

どうやって包む?
どこへ持って行く?
匿名って?
送ったらどうなる?
お金はどうやって振り込まれる?

などなど全くの素人。

で、見てみると定型のサイズだと結構安価な郵送料のようだが、このネクタイと専用袋は定形外。

とにかく段ボールに挟み、包装し、コンビニへ。

そこの端末からバーコードを取り出し、レジに持っていって発行された送付伝票を貼って完了。

やれやれ。

で、このネクタイの売価は1,980円。

先方が到着の確認後、メルカリの手数料と配送料が引かれて振り込まれるらしい。

だから、手残りは1,000円くらいか。

商品を選び、撮影し、掲載し、日々アプリをチェックし、値下げ交渉に対峙し、売れれば梱包し、コンビニに行って発送し、送付確認を送る。

どれくらいの時間を費やしただろうか。

延べ時間は何時間か。

私は、これを「この時間は機会費用では無いのか」と感じてしまったのだ。

自分は、この費やした時間は他に出来ることがあったのではないだろうか。

そんなことを思ったのだが、テレビで観たタレントさんの意見は違っていた。

その方は、

「何か売れるものはないかな」

「これをどんな風に撮影しようかな」

「いくらで売ろうかな」

「どんな方が買ってくれるのかな」

「どんな使い方をしてくれるのかな」

と考えるのが、メルカリの良さだし楽しい理由だ、と言っていたのだ。

確かにそうだ。

その方は、見知らぬ人とのやり取りも楽しいとも言っていた。

本当は捨ててしまうものが誰かの役に立つ。

リサイクルになればエコだ。

メルカリは、不要なものがリサイクルされ、必要な方に移っていく。

メルカリは、売れるまでのプロセスとコミュニケーションを楽める。

メルカリは、捨てられるものが幾ばくかのお金に変わる。

良いことづくめではないか。

そんな理解を今回の経験を通して感じた。

でも、恐らく、私はもうやらないと思う。

与えれた一日24時間。

私は他のことに今しばらくは使いたいと思う。

誰にも平等に与えれた一日24時間。

これをどう使うか。

それは人それぞれの価値観に依存する

これを改めて考えたことが今回の一番の収穫でした。

(アップしていたクラッチバッグは削除しました。)

確認したら、出品したのは去年の2月。
とすると売れるまで1年。
商売が下手かもしれません。(笑)

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-