地方の人口減少が止まらない。
地方活性化のためと新幹線や高速道路や大橋を整備する。
「全国どこへでも自由に行ける」、「地方に住む人にとっては自分の住む街の利便性が高まる、悲願だ」と言う。
一見良いことに見える。
でも、それが地方の衰退の原因の一つではないか、と感じている。
それは流出だ。
例えば、
上越新幹線や関越自動車道が出来て新潟が発展したか。
瀬戸大橋が出来て四国は発展したか。
徳島は百貨店の無い県になると言う。
直近だと、北陸新幹線が出来て金沢が発展しているか。
むしろ、東京から日帰り出張圏になってしまい、企業は金沢の営業所や支店を閉めたりしていないか。
ホテルばかりが立ち並ぶ市街地が形成されていないか。
これらの日本の国土造りの結果は、人口減少がその成否を表しているのではないだろうか。
もし、新幹線や高速道路や大橋の建設が地方の発展に寄与したならこんなに地方の人口減少と経済の衰退は起っていないはず。
とても難しい問題だけど、今もなお、高速道路も新幹線作り続けられている。
私の故郷、静岡に帰ると「伊豆縦貫道」という大きな高架橋を下田に向けて山の中に作っている。
「今更、これ、だれが使うんだろう、、たぶん、これでまた流出が進むなー」
といつも見ながら思うのです。
税金の使い方、人口減少を止めることに費やさないといけない。
ポートランドは、高速道路の計画をすべて白紙にし、これまであった高速道路を壊して公園にした。
日本と真逆だ。
それでも全米一住みたい街になっている。
この差は何でしょう。