SCアンドパートナーズ

Vol.302 「SCテナント分析とコミュニケーション」セミナー開催しました

今週は、「SCテナント分析とコミュニケーション」と題したセミナーを開催しました。

今回は「日本ナレッジセンター」の主催です。

参加者は、博多から札幌まで遠方からもお越しいただき、満席での開催となりました。
ありがとうございました。

今回はテーマから分かるように運営管理からの視点。

SC(ショッピングセンター)のビジネスモデルは、

SC収益= 不動産価値 × テナント売上高

このかけ算で成り立っているのですが、今回は、この公式の右側を中心に構成しました。

そもそも売上高のほとんどが非計画購買から成り立っています。

私たちは常に衝動買いの局面に立っています。

例えば、

自動販売機の前で買うドリンクを決める。

飲食フロアに上がってからどこの飲食店に入るか決める。

居酒屋に行ってメニューを見てから注文する。

と挙げればきりが無いほど、我々は衝動買い、すなわち「計画していなかった購買」で日々の生活を送っています。
だから商業者はこの「非計画購買」をどれだけ誘発するか、そこに商売の成否がかかるのです。

ところが「自分が売りたいモノ」「売れるだろうモノ」を無理に売ろうとするから売れない、のです。

実は、この衝動買い、意外にコントロールが可能だったりします。

それがこの5つの手法です。

この5つの手法を理解するだけでかなり売上が変わってきます。

そして、今回の中心テーマは売上分析。

ということで、次の各項目を解説です。

定量と定性、ビジネスである限り、この2つは存在します。

ショッピングセンター運営では、営業指導や営業分析は、どうしても「売上高」に偏りがちです。

でも、商売が儲かっているのか、損しているのか、それも大切な視点ですね。

そこで登場するのが、店舗の損益分岐点分析です。

こういう数式や方程式が出てくると拒否反応を示す方も多いのですが、実はそう難しいものではなく、扱う数値は、

S(売上高)、FC(固定費)、VC(変動費)

のたった3つ。

これで店舗の損益を分析することになります。

今回は、店舗の売上げの決定要因と構成要因、衝動買いの誘発、プロモーション活動、分析手法、そしてコミュニケーション技術について3時間を使って解説しました。

普段、こういったセミナーの冒頭に直近の開業SCのレポートを行うのですが、いつも、時間が無くなってしまうので、今回は、そのレポートを割愛。

いきなり本題でスタートしました。

しかし、皮肉なもので終了後のアンケートに「最近の動きも知りたかった」との回答も。
公開セミナー、なかなか難しいものです。

終了後のアンケートは、講師にとっては通信簿。

必ず、しっかり目を通し、次回に活かしていきます。

今回は、概ね良好な評価だったのですが、お一人だけ、厳しめのコメントをいただきました。

期待していた内容と違っていたようです。申し訳ないことをしました。

でも、こういったコメントをいただく方のほとんどが、質問も名刺交換もされずに帰ってしまうことが多く、どこに期待があったのか分からずじまい。

ぜひ、質問や名刺交換をしていただいて、その期待や不満をぶつけて欲しいと思います。
メールでも構いません。

このコラムをご覧になっていれば、お問い合わせいただきたいと思います。

資料には必ず、メールアドレスを記載していますので、よろしくお願いいたします。

公開セミナーは全員の期待していたことにジャストフィットすることはなかなか出来ません。
でも、有料セミナーですから支払った分は持って帰って欲しいと思っています。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-