久しぶりに名古屋の星が丘テラスに行きました。
ここは好きなショッピングセンターの一つ。
デベロッパーは東山遊園株式会社。
同社は、これまで名古屋の街づくりに多くの貢献をしている地元企業。
東山公園の開発時には、5万坪を超える土地を名古屋市に寄付しているというから恐れ入る。
その貢献度合いは、損得勘定ではできないだろう。
そんな同社が開発したのがこの「星が丘テラス」
開業が2003年だから、もう16年。
私がグランベリーモールの運営管理事務所にいた時、この開発企画を担当されていた方が、オープンモールのショッピングセンター運営について勉強したいと訪ねて来られ、それからの付き合いになる。
当時、日本の郊外SCと言えばGMSを核とする箱形の形態が多く、オープンモールのショッピングセンターは事例が無かったので、皆、試行錯誤の時代だった。
でも、そんな熱心な勉強が実ってこんな素敵なショッピングセンターが開業した。
ここは非常に珍しい「ストリップ型ショッピングセンター」
日本にはほとんど例が無い。
道路沿いに商店街のように店舗が並ぶ。
ちょうど、クリスマスのイルミネーションがきれいだ。
この美しさから2006年第47回建築協会賞(BCS賞)2003年度名古屋市都市景観賞を受賞している。
ここの素晴らしさは常に新しいことにチャレンジしていること。
2015年には、「THE KITCHEN」(ザ・キッチン)がオープンした。
郊外住宅地にあって、これもチャレンジだったと思う。
地域の方に愛され、順調に営業を続けている。
ここの大きな特徴は百貨店が存在していること。
これだけの郊外にあって百貨店ビジネスが成立しているこの地域は日本にも数少ない場所だろう。
実際、駐車場に行ってみると高級車がズラッと並び、驚かされる。
たまプラーザと星が丘
似てるかも。
この星が丘テラスの永続性は、やはり、東山遊園株式会社というDNAがあってのことだと思う。
利回り、リターン、NOI、そんなこと言ってたら、絶対できないことを次々と打ち出す。
だからこその永続性。
やはり商業施設は運営がすべて。
そんなことを改めて考えさせられる星が丘テラス。
最近、ビールも作ったそうです。
このビール、ここ星が丘テラス内だけでなく、近隣のお店にも置いてあるとか。
ビールがまた新しいネットワークを作りそうです。
美味しく頂きました。
今、日本中の商業施設の名称では、「テラス」ブーム。
たまプラーザテラス、湘南テラスモール、コレド室町テラスなどなど挙げればキリが無いほど「テラス」が並ぶ。
でも、商業施設で「テラス」を命名した一番最初は、ここ星が丘テラスではないかと思う。
是非、全国のテラスを集めて、クラス会ならぬ「テラス会」を開催して欲しいところ。
きっと面白い集まりになると思います。