気がついたら各所でセールがスタート。
まだ梅雨真っ最中だし、夏もこれから。
10月まで30℃を超える日本。
この先の4ヶ月間(7月、8月、9月、10月)、何を売るのか。
また、売れない売れないと嘆く声が聞こえてきそうです。
日本の衣料品の廃棄量は年間約100万トン。
衣服1着約300gとして、100万トン÷300gで約33億着の廃棄。
ずいぶん極端な数字と思いきや経産省からも40億着の供給量というデータも出てきているのであながち遠く無い数字。
前年比を割らないために欠品を無くす量を生産、売れ残るとディスカウント、そして廃棄処分する。
この大量消費の考え方をそろそろ改めないといけないと思うのです。
そして日本国内での生産量は3%しかない。
日本の産業を空洞化させてまで数十億着の洋服を市場に投入することが本当に正しい姿なのか。
そんなことも考えます。
先週も一部地域で豪雨被害がありましたが、日本は今、自然災害が頻発するほど温暖化が進んでいます。
昨年のように鉄道の計画運休によって商業施設の臨時休業も出てくるでしょう。
もう時代は変わってしまいました。
2月と8月の決算期に合わせた在庫処分。
SS、FWという昔の四季に合わせた生産サイクル。
「統一セールで盛り上がる」というプロモーション。
セールで前年比を超えるとうれしいですか。
セールで前年比を超えるということは、
1.大量にセール品があるから。
2.顧客がプロパー価格に納得していないから。
日本の平均気温はこれまでの100年で1.21℃高くなっているのです。
(今後100年でさらに1℃高くなることも予想されています)