SCアンドパートナーズ

Vol.186 大分オーパがオープン

2019年6月1日、大分オーパが開業した。

元々、ここには大分フォーラスがあった場所。
フォーラスは2017年2月に閉店。
そこに地上4階建のビル(延床面積約7,500㎡)を建設、大分オーパとして今日開業した。

この場所はJR大分駅から数分歩いた場所にある地元百貨店トキハの向かい側。

トキハ

この道路を数分歩いた先に大分駅があり、そこには店舗面積36,000㎡、230店舗、駐車台数2,000台のアミュプラザ大分がある。

この場所で今回、大分オーパの取った戦略は、「食べ尽くせ!ワンダーフードシティ」と食の強化。

かつてはファッションビルの雄だったOPAが食を強化。
時代性とは言え、相当の検証の中での選択だろう。

一歩入ればそこは食の空間

生鮮から惣菜から飲食から。

ワンフロア、フードコートも。

4階フロアのレストランはかなりこだわり。
お店によってはすでに2ヶ月先まで予約が入っているとか。

テラス席も気持ちいい。

食だけと言えばそうでも無い。
地元の方が経営するお店も。

商品は確かなものだ、とイオンの方。

空間デザインも随所にこだわりを入れ途中何度も手を入れ直したとか。

大分のマーケットは、駅ビルのアミュプラザ大分、郊外にある大分パークプレイス、老舗のトキハ百貨店など競合は激しい。
この中でこの大分オーパがどんなポジションを取っていくのか、興味深い。

今回、オーパが商業ビルをやり続けるその気概の高さにやはり驚いた。
この場所で建て替えを考えれば、ホテルやオフィスや他の用途も十分検討の範囲だと思う。
恐らく、不動産屋的利回り重視の効率主義であれば、手のかかる商業ビルを作り、運営していくことは決して考えないだろう。
それでもオーパは、「街にとってここは商業をやり続けることが大切だと思う」とあえて商業ビルを造った。
これからいろいろ苦労や葛藤もあると思うけど、大分の街を商業者の皆で盛り上げてほしい、と思いながら今日は後にした。
来月、また来ます。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-