以前、キャッシュレスSCについて書いたけど、先日、羽田空港で、こんなマシンを見つけて、これはますますキャッシュレスSCが現実のものとなってきたと感じた。
ガラポンのように無造作に国際線ターミナルの到着階に置いてあるこのマシーンは、持ち帰ってきた外貨を電子マネーに変換してくれるらしい。
https://www.pocket-change.jp/ja/about/
名前はポケットチェンジ「愛称はポケチェ」
説明文には、「ポケットチェンジは空港や駅に設置された便利なマシン。海外旅行で余った外国コインや外国紙幣を投入すると、その場ですぐに、電子マネーやギフトコードに交換できます。日本人旅行者の余った外貨も、訪日外国人の余った日本円も。もう、海外旅行で余ってしまう現金を心配する必要はありません。」とある。
これまで日本円に両替出来なかった外国の硬貨もここに投入すると電子マネーに変換してくれるらしい。
なんて便利なんだろう。
で、これを見て前回書いたキャッシュレスSCを思い出した。
今、SC運営では、両替機、つり銭準備金、入金機、売上金の輸送、売上日報のチェックなど現金を扱うために相当のコストと労力を使っている。
現場で担当している方はよくご存じだろう。
複数のSCを運営する会社では、集中センターを設置し、そこに多くの人を抱え、365日稼働していることも多い。
そのための建物を借り、部屋を用意し、機械を用意し、人を用意し、警備も強化し。
どれだけのコストをかけているのかわからない。
クレジットカードの端末のための配線工事も相当な金額がかかる。
今、こういった旧来のシステムをネット技術やこういった金融の仕組みを使って効率化できないものだろうか、と思う。
このチャージ技術を使って、PASMOなどの電子マネーを持っていないお客様にカードを発行し、このマシンで予め、チャージしてもらってSCへ入店していただく。
もちろん、SCに入ってからチャージしてもらってもいい。
「現金を使えなくなるとお年寄りとか困る人もいる」とご指摘する人も多いだろう。
でも、もう、お年寄りだってスマホを使っている時代。
今、牛丼屋さんやちゃんぽん屋さんは、食券を買ってお店に入る。
それと同じだ。
SCの入り口にこの端末を置いて現金を電子マネーや専用のICカードにチャージしていただく。
チャージしてくれた方にはポイントを付けてもいいし、金額をプラスオンしてもいい。
10,000円チャージしたら10,500円になるとか。
「当SCでは現金は使えません。予め、PASMO、SUICA、Edy、〇〇pay、・・等をご用意するか、当SC発行のSCカード(発行料無料)にこちらでチャージしてください。なお、今なら10,000円のチャージで10,500円分にチャージとなります」みたいな。
チャージしてくれた金額をSCが事務局になって預かればその退蔵益も相当なものになるだろう。
クレジット手数料どころの金額ではないはず。
これが進めば、レジに時間も短縮、セキュリティも楽になり、入金機もつり銭準備金も輸送手間も要らない。
そんな時代、近くなってきた。