2019年4月26日、都市センターホテル(永田町)で「SCの経営ロジック研究講座」と題してセミナーを開催しました。
今回のセミナー事務局は、綜合ユニコム株式会社です。
このSC事業力セミナーはその時代時代に合わせて形を変えながら毎年、東京、大阪、博多で開催しています。
今回は、時節柄「新任担当者のための」とターゲットを記載しての開催としました。
ところが、どうも、この「新任担当者」のメッセージが薄かったようで参加された方は、「不動会社、外資系コンサルタント、不動産鑑定会社、アセットマネージャー、ファンド、専業デベロッパー」などかなりプロな皆様。
こりゃまずいと思い、急遽内容を変え、当日に臨みました。
公開セミナーにはこういうことが付き物です。
参加者の期待にすべて応えることは難しいのですが、なるべく、その期待に応えたいと思うので申込者の会社、職責などを見た上で内容を考えていきます。
当日の休憩時間にページを変えることさえあります。
それでも、期待した内容では無かった、との声をいただくことも少なくありません。
今回も「もっとIRR、NPVの話を深く聞きたかった、そこを期待してきた」
とアンケートに書かれた方もいらっしゃって申し訳ないことをしました。
事前の告知文書の書き方も工夫が必要だと改めて感じた次第です。
この「IRR、NPV、DCF」については、これに特化したセミナーを開催していますので、ぜひ、こちらに参加いただければ幸いです。
今回は、
1.SCを取り巻く環境
2.SCと店舗の売上の構造
3.店舗の営業分析
4.店舗コミュニケーション
5.これからのセミナー
の順番で4時間のロングセミナーでした。
暫定値ではありますが、2018年は37か所のショッピングセンターが開業した一方、30か所の閉鎖等がありましたので差し引き7か所の増加数でした。
グラフで見るように開業数は年々減少傾向にあります。
今年2019年はオリンピックの開業前でもあり、多少上向くと思いますが、これまでの年50か所以上が開業していた時代からすると低下傾向です。
そして、閉鎖等SCは増加しています。
昨年は上述のように開業37か所に対して30か所の閉鎖等。
そのうち、この数値が逆転する時が来るのでは?とも思います。
閉店が続く百貨店と異なり、増加してきたSCもそろそろ限界値に近づいているかもしれません。
今回のセミナーは比較的ベーシック、かつ、どの業種の方が聞いても刺さるように広くインデックス的に進めました。
とはいえ、賃料についてはしっかりと。
SC賃料は大きく分けて6種類となりますので、それを一つづつ事例と共に解説します。
多少は手を動かすことも挟みながらの進行です。
そして店舗分析。
このパラグラフは「運営管理者」の方には重要なものとなるのですが、SCを売り買いしているファンドの方達にはあまり刺さらない分野でもあります。
どの分析にも共通しますが、常に「定量、定性」の両方をこの場合も考えていきます。
最近、店舗指導、店舗巡回、フロア担当と言った方達は売り上げを気にしていても店舗損益や損益分岐点を把握していない方も少なくありません。
せっかくのテナントコミュニケーション、そこまで把握しておきたいところです。
このテーマでは、次回は5月20日大阪での開催となります。
近畿地区の皆さま、お待ちしおります。
7月ごろ、初の札幌開催も予定しておりますので、よろしくお願いいたします。