昨日、前職でお世話になった方のご定年をお祝いする会に参加しました。
たくさんの方が参加され、その方の人徳、人望の高さに改めて接することが出来てとても楽しい時間を過ごしました。
会社を辞めた自分にも声をかけてくれた幹事の方にも感謝。有り難いことです。
40年の年月は色々なことがあったと思います。
つらいこと、楽しいこと、不愉快なこと、愉快なこと、そして時には体調も崩すこともあったかと。
でも、その方は40年の間、皆のお陰で嫌なことは一つも無かったとスピーチされ、さすがだなあ、と一人で感動してました。
ここに集まった方たちは、それぞれの職場で一緒に働いた仲間たち。
いわば戦友。
結束の強さを痛感します。
ここで、ちょっと固い話。
このパーティに出て、思い出したのは、メイヨー、レスリスバーガーの「ホーソン実験」と「人間関係論」
この実験は、「仕事は、職場の物理的な環境条件ではなく、人間関係が生産性に影響する」ということを突き止めた有名な実験。
この結果は、経営管理論から人間関係論へ移る大きなエポックとなりました。
(かなり古い話ですが)
仕事は、会社で作られた公的な組織「フォーマルグループ」ではなく、人間関係で作られたインフォーマルグループの結束によって、効率よく進んでいくことを明らかにしました。
この実験は生産ラインでの実験でしたがオフィスワーカー達も同じことが言えると思います。
組織改正とか、機構改革とか、チームの構造や構成員が変わった時は、必ず、仕事は停滞します。
でも、団結式、歓迎会、お花見、職場旅行など、時間外のイベントが行われ、気心が知れ、仲良しグループが出来ることで、公的組織フォーマルグループが動き始める。
嫌な仕事でも、仲良く人望の高い人に「頼む」と言われれば、「しょうがないなー」と言いながら、その指示に従います。
その繰り返し。
4月1日、多くの会社で組織改正や人事異動があると思います。
これは、環境の変化に対応する組織管理上大切なことです。
でも、そのフォーマルグループを早く軌道に乗せるためには、このインフォーマルグループを動かすことが重要です。
外国には、「チームビルディング」という予算が付く企業もあります。
これはインフォーマルグループの重要性を分かっているからだろう、と。
今回、ご定年を迎える方は継続して勤務されるとのこと。
人生100時代とすれば残り40年を有意義に、そして自分のために過ごして欲しいと思いながら会場を後にしました。
長い間、お疲れ様でした。
幹事の皆様、ありがとうございました。