SCアンドパートナーズ

Vol.119 バットは振らなきゃ当たらない

先週金曜日、ある企業のインナーコンテストに参加してきました。

そのコンテストは、企業内で取り組んだプロジェクトや新商品や新サービスの開発をそれぞれが発表し、参加者全員で採点し合い、優れたものを表彰します。

発表者は、自分たちのコンセプトや取り組み、そして成果を力強く発表します。

すべてが魅力的な取り組みでしたが、コンテストだから順位を付けなければなりません。

見事優勝した方は表彰の時、目に涙を浮かべ本当に幸せそうな顔をしていました。

恐らく、そのプロジェクトに熱い想いと時間を費やしてきたんだろうな、と。

これも機会が与えられたからこそ、成し遂げたこと。

その時、こんな言葉を思い出しました。

「バットは振らなきゃ当たらない」

どんなに良い球が来てもバットを振らないと当たらない。

当たり前ですね。

ここで発表された皆は、きっと思い切りバットを振ってきたのだと思います。

企業の管理職の方は野球で言えば監督の立場にいます。

その方たちの役割は、部下という選手に多くの機会(バッターボックス)を与える。

バッターボックスに立った選手(部下)は、そのチャンスを生かすべく思い切りバットを振る。

空振り、ファウル、ヒット、ホームラン、どれも振った結果。

振らなければ、空振り、ファウル、ヒット、ホームラン、どれにもならない。

見逃し三振ではもったいない。

外野でヤジを飛ばすのも一つの生き方。

でも、せっかくならバッターボックスに立って思い切りバットを振ってみる。

場数を重ねれば当たる確率も上がるし、自信にもつながる。

会社の偉い人はそのチャンスを作る。与える。

与えられた部下はそのチャンスを無駄にしない。

この連続ですね。

私も考えます。

「自分は思い切りバットを振っているのだろうか」

いや

「率先してバッターボックスに立っているのだろうか」

いつも、自問自答です。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-