SCアンドパートナーズ

VOL.1119 「単価を上げる努力」

最近、物価高が叫ばれている。

確かにランチも1000円を超えるメニューも一般化してきた。

単価を上げることによって粗利を増やし、従業員に出来るだけ多くの賃金を払う。

所得が上がれば消費を喚起して景気は浮揚する。

でも、未だ単価を下げて価格競争を続ける外食企業はある。

それはそれで、その企業の戦略なので、尊重するが、もう一つ重要なのは、「どこまで単価を上げられるのか」ここへの挑戦も必要だと思う。

先日、神座ラーメンに行くと期間限定でWAGYUラーメンなるメニューがあり、値段も2,000円

レギュラーメニューの「美味しいラーメン」の850円に比べたら倍以上。

試しに頼んでみるとこんな感じ

ちょっと写真と違うのでがっかりするも、こういった単価を上げる努力は大切だと思う。

1,000円で200人と2,000円で100人

売上は同じ

どれを選択するか、そのお店の戦略

そう言えば、昨冬、リンガーハットでも牡蛎ちゃんぽん4,000円というのがあった。

牡蛎が12個

結構、評判だったらしい。

平成の30年、「どれだけ価格を下げられるか」に我々は、注力した。

価格を下げるには、大変な苦労が伴う。

仕組みや仕入れやコストカット

次の30年、この労力や工夫や時間を「どれだけ価格を上げられるか」に投入してはどうか。

価格を上げるためには、機能性はもちろんのこと、品質とブランド力が必要となる。

コストカットが賃金に向かった30年

そろそろ日本も価格競争の社会から抜け出し、付加価値の社会に移ることも考えたいところ。

「勝手なこと言うな!世の中そんな簡単じゃ無い!」

そんな声も聞こえてくるが、iphoneが20万を超えても売れる。

それが、その証左では。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-