9月3日開業した「マークイズ葛飾かなまち」に行ってきました。
金町駅を下りると古くからある街並みを感じます。
駅前には東急ストア
ここに東急ストアがあるのは知りませんでしたが、SMも充実しているし、カルディコーヒーファームや100円均一ショップやドラッグストアもあり、地域の方には利便性が高いでしょう。
しばらく、歩くと、工事中の街区が現れます。
あれ、まだ工事中?
前知識が無いまま行ったので、「どういうこと?」と思いながら進むと、更に古い建物が現れます。
どうもこれまでも商業施設があり、その上部に自動車教習所が乗るユニークな施設だったようです。
その隣が、今回開業した「マークイズ葛飾かなまち」
外観はマークイズみなとみらいの雰囲気がありますね。
でも、その横に掲示されているパースを見るとまだ開発途中のようです。
ここまで来る途中の工事中エリアにこの高層住宅が計画されているようです。
(この雰囲気、マークイズみなとみらいの当初計画で見たような記憶がありますね)
マークイズの入り口には「金町自動車教習所」のサイン
中に入ると自動車教習所のエントランスがあります。
不思議な施設、と思いつつ、調べてみると、今回の開発は、 三菱地所株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社が参加組合員となる「東金町一丁目西地区市街地事業」
出所 https://www.fashion-press.net/news/133861
この完成予想図を見ると、右側が今回の開業部分のようです。
全体の概要を当該社のリリースには住宅の表記が無いので、下記は1期分のようです。
出所 https://www.mec.co.jp/news/mec250714_cross-kanamachi-I/mec250714_cross%20kanamachi%20I.pdf
高さ28m?と思って、葛飾区のHPを見ると敷地面積や延床面積は同じなので、上記はあくまで1期ということのようです。
出所 https://www.city.katsushika.lg.jp/planning/1003609/1003628/1031214.html
高さは、約150mになっていますね。
今回開業の1期、そして最終期に至るステップを見ると関係者の苦労が感じられます。
出所 https://www.city.katsushika.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/031/214/crosskanamachi.pdf
最終完成は2030年度あたりを目指しているようですが、それまで住宅分譲によるキャッシュの回収が遅くなるので、事業としては苦労も多いと思います。
今回の開発でやはり驚くのは自動車教習所が屋上に乗っていること。
出所 https://www.mec.co.jp/news/mec250714_cross-kanamachi-I/mec250714_cross%20kanamachi%20I.pdf
人口減少、そして若者の車離れの中、自動車教習所というビジネスがどのような環境にあるのか分かりませんが、この自動車教習所は地域に根差した施設であることから継続が選択されたのでしょう。
でも、自動車教習所は一定の広さを持つ敷地なので、こういった再開発は一つのプロトタイプになるようにも思います。
デベロッパーの開発にかける創意工夫を感じますね。
さて、開業したマークイズに入るとまずはSMや食物販やドラッグストア
近隣の方々への利便性は高まるのではないでしょうか。
上に上がると日用衣料や日用雑貨や携帯ショップや教室など地域住民の利便性にフォーカスされています。
空間の環境としては、工事費高騰の折、とてもシンプル。
フードコートも充実し、子供向けの店舗も多くファミリー層にも対応しています。
どこまでが1期なんだろう、とディレクトリを見ると、
下側が今後の拡張予定のようです。
現場も仮設壁が出来ているので、ここから拡張されるのでしょう。
このフードコートより右側のエリアが次の開発になるようですね。
今回、見て感じたのは、
1.マークイズシリーズが続いていること
2.長期にわたり、開発を進めるデベロッパー魂
3.東静岡、福岡ももち、みなとみらいに続き、地域特性を考えたテナントミックス
4.2030年まで続く開発の苦労
5.自動車教習所を包含した開発事例
6.地域へのインパクト
7.低コストを意識した構造
です。
商業施設だけではリターンが限られるため、今後、こういったレジデンスなどを含めた収支計画が一般的になるのでしょう。
でも、金町駅至近のマンション、金町駅は東京駅まで36分の近さ、今の住宅市況が続けば、高額なマンションになりそうですね。