「誰一人、取り残さない」
よく、政治家が言う。
確かにこの言葉は聞こえは良い。
聞く側も安心する。
だから、何か新しい仕組みを導入しようとすると「使えないお年寄りはどうするんだ」と社内から声が出る。
この声によって、いつまでもSCのキャッシュレス化も進まない。
でも、キャッシュレス化に踏み切った施設からは「色々、心配されたけど、今後はキャッシュレスを基本に考える」という声も多い。
日本は、現金に対する信頼度も高く、汎用性もあることから現金志向は強い。
中には「俺は現金主義だ」と信念めいた主張もある。
しかし、この一部の人のために社会全ての技術革新を止めてしまうのは良いことだろうか。
ここで誤解してほしくないのは、弱者保護を否定しているわけではない。
だから着いてこれない方には別なサポートプログラムを用意すれば良い。
そうこうしているうちに皆、慣れてくる時が来る。
ただ、残念ながら「着いていかない」と宣言した方にはその範囲で生活をしてもらうしかない。
一旦海外に出ればキャッシュレスは当たり前であり、現金が使えないところも多い。
「俺は現主義だ」と言う方は海外旅行には行かないと決めたわけだから、それはそれで尊重する。
でも、その方に社会全体を合わせた結果が、今の日本の遅れと弱さに他ならない。
今、海外旅行に行く時、両替をせずに行くことが多くなった。
空港内はキャッシュレス、車もUBERかGRAB、地下鉄もVISAタッチ、支払もタッチ決済、現金を使うタイミングがほとんど無い。
日本では、交通系ICカードへのチャージもクレジットカードが使えないと言う。
どれだけ遅れているんだろう。
弱者保護と技術革新
これは別個の問題
切り離そう。
弱者保護には、福祉とサポートプログラム
技術の進歩には、キャッチアップ
これらを切り離し、別々に考え、別々に進める。
それが今は大切