2025年8月6日、一般社団法人 日本ショッピングセンター協会「2025年度夏季定例記者懇談会」が開催された。
同協会では、毎年、8月に上期の状況を、12月に当該年の状況を発表する。
今回の発表では、
上期に開業したSCは10か所、平均面積は20,352㎡、平均テナント数は82店舗
下期の開業予定のSC数は7か所
その他、テナントの業種別店舗数割合、地域別などの数値が発表された。
やはり驚くのは、今年(2025年)の開業数の少なさだ。
これを過去の開業数と推移グラフにすると一目瞭然
上期に開業したSC
下期の開業予定SC
発表では、昨年開業の平均面積を大きく上回ったとあるが、これは前年は、イオンモールやららぽーとなどのSRSCの開業が無かったことに起因するが、今年も5万㎡を上回るのは3か所
やはり、工事費の高騰が着工数の減少に大きく影響しているようだ。
先日、昨年の日本人の減少数が90万人と報道があったばかりだが、この推移の影響も大きいだろう。
今回の発表の中にも「多機能化」の指摘があったが、近年の投資に対する利回り確保や不動産開発の市場の環境変化への耐性強化を考えると用途の複合化は避けられず、そろそろショッピングセンターという括りで集計を続けることの限界が出てきているようにも思う。
2000年の大店立地法、定期借家制度、改正都市計画法、資産流動化法の改正
あれから25年、四半世紀
この間、スマホの登場からネット社会とAIの進化、変化は驚くほど速い。