2025年4月の売上高状況が出揃いました。
(対前年)
SC +2.3%(38か月連続プラス)
百貨店 ▲4.5%(3か月連続マイナス)
チェーンストア +3.4%(2か月連続プラス)
以下は各団体からの発表内容です。
【日本SC協会】
・棄損SC前年同月比売上高伸長率 :+2.3% 春夏衣料の不振を他業種で補い、前年を上回る
・4月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+2.3%となった。
・月前半まで気温が低かったことで春夏衣料が苦戦したが、雑貨や飲食などの他業種が売上げを支え、前年を上回った。
・立地別にみると、中心地域は総合で前年同月比伸長率+3.7%、周辺地域は同+1.7%となった。
・中心地域はリニューアルやテナント入れ替え効果があったSCのほか、国内外旅行客の来館があったSCが好調だった。
・周辺地域はインバウンド客や館周辺でのイベント参加客の来館があったSCが好調だった。
・業種別にみると、「ファッション」は気温が上がらず春夏衣料が苦戦したことで、前年割れしたSCが多かった。
・「雑貨、その他物販」は新生活の駆け込み需要でインテリア雑貨が好調だったほか、キャラクター雑貨や化粧品も好調だった。
・「飲食」は館周辺のイベント参加客や家族連れの来館で、とくに土日が好調だった。
【百貨店協会】
1.売上高総額 4,232億円余
2.前年同月比(増減率)
(1)全 国 -4.5%(店舗数調整後/3か月連続マイナス)
①10都市(10 地区) -5.1%(3か月連続マイナス)
②10都市以外(7 地区) -2.1%(店舗数調整後/7か月連続マイナス)
(2)国 内 -1.0%(店舗数調整後/3か月連続マイナス)
(3)インバウンド(免税売上)-26.7%(店舗数調整後/2か月連続マイナス)
【特 徴】
・4 月の売上高は 4.5%減と 3 か月連続のマイナスとなった。
・前年高伸した免税売上の反動影響に加え、円高傾向の加速により、免税売上高が二桁減と苦戦した。
・入店客数は 1.0%減と僅かに前年に届かなかったが、食品物産展や GW 前半のファミリー向け催事等は好調に推移。
・インバウンド(免税売上):購買客数は 52.1 万人(3.1%増)と 4 月として過去最高を記録したが、売上高 439 億円(26.7%減/シェア 10.4%)と 2 か月連続のマイナス。
・高額品等の一般物品の低調により購買単価が減少。
・化粧品等の消耗品は引き続き好調に推移。
・4/13 からの大阪・関西万博開幕後はメインのアジア圏の他、欧米や中東等からの来店も増加。
・国内市場:1.0%減と前月よりも減少率は 1.0 ポイント改善。5 地区(札幌、名古屋、大阪、神戸、四国)でプラス。
・都市(10 都市): 名古屋、神戸を除く 8 地区でマイナス。前年免税売上大幅増の反動減が影響。
・地方(10 都市以外の 7 地区): 四国を除く 6 地区でマイナスとなり 7 か月連続減。
・入店客数は前年同水準だが、買上率の低下により購買客数減。
・商品別:主要 5 品目のうち、食料品を除く 4 品目で前年割れ。
・衣料品は不安定な天候から前半は苦戦したが、月後半の気温上昇に伴い、カットソーやカーディガン等、夏まで使える初夏物が稼働。
・身のまわり品はラグジュアリーブランドのバッグや靴がインバウンドや富裕層の慎重な購入姿勢から苦戦したが、アクセサリーは好調。
・雑貨は化粧品(3.8%増)が一部価格改定前の駆込み需要等もあり、国内外共に好調に推移。
・食料品は価格高騰影響は継続しているものの、菓子が手土産需要増等で 1.6%増、その他食料品が物産展等の好調もあり 3.6%増とプラス転換。
・食料品全体でも 10 か月ぶりに前年実績を上回った。
【チェーンスト協会】
※会員企業数 46 社 / 店舗数 9,266 店
※総販売額 1 兆 334 億円 (店舗調整前) 101.9% (店舗調整後) 103.4%
<部門別の概況>
・食料品 7,274 億円 (店舗調整前) 104.4% (店舗調整後) 106.4%
・衣料品 496 億円 (店舗調整前) 96.2% (店舗調整後) 98.9%
・住関品 2,158 億円 (店舗調整前) 103.0% (店舗調整後) 103.3%
・サービス 26 億円 (店舗調整前) 115.4% (店舗調整後) 115.3%
・その他 378 億円 (店舗調整前) 69.7% (店舗調整後) 70.1%
・令和7年4月度は、食料品は節約志向から買上点数の減少傾向が続いている中、農産品の相場高は少し落着きが見られるが店頭価格の上昇の影響などもあり販売額は伸びた。
・衣料品は天候不順の影響もあり季節商品の動きが鈍かったが、住関品の動きは良かったこともあり、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。
以上