2024年のショッピングセンターの売上高が発表になりました。
SC年間売上高(推計) :32兆1,254億円
既存SC前年比 : +5.8%
(前年比+4.2%・消費税抜・全SCベース)
過去最高だった2018年に届きそうですが、2018年時点のSC数が3,220か所に対して、2024年は3,090か所
1SC当たりの売上高で見ると、2018年の10,143百万円/SCに対して、2024年は10,397百万円/SC
この結果から閉鎖等により「業績の芳しくなかったSCが無くなり1SC当たりの効率が高まった」そんな仮説が立ちそうです。
この数値に他の業態を加えたものがこちら↓
どこも順調な伸びを示しています。(ECの2024年はまだ発表されていないので数値は2023年)
この中で一番伸び率の高いのは百貨店
インバウンド需要に支えられて大きく伸ばしています。
ただ、本ブログVOL.1058「2025年1月の売上状況」でも指摘しましたが、好調なのは都市部だけであり、地方百貨店は引き続き苦しい状況にいます。
今後、コロナ禍のようなパンデミックが起これば外客需要は望めなくなるので、国内需要の喚起や海外のラグジュアリーブランド頼みの商品ではなく、日本の商品の育成とブランド化が急がれるところです。
以下は「日本SC協会」からの発表コメントです。
・2024年(暦年)の既存SC売上高(総合)は、2023年比で+5.8%の伸長率となった。
・新型コロナウイルスが発生した2020年には既存SC売上高前年比が▲22.3%と落ち込んだが、2021年以降は毎年前年比プラスで推移している。
・キーテナントを除くテナントは前年比伸長率+6.4%となった。
・2024年は館内・近隣イベントの開催、大都市を中心に円安の影響でインバウンド客の来館が増えたことにより、前年超えとなった。
・ファッション業種は、プロパー商品やジャストニーズの商品を展開できた店舗が好調だった。
・また、猛暑が続き夏物商材が長期間稼働した。
・飲食業種は、国内外旅行客や近隣イベント参加客、グループ客などの来館により、一年を通じて好調だった。
・キーテナントは前年比伸長率+3.7%となった。
・円安の影響でインバウンド客による高単価商材の稼働もあり、とくに百貨店が好調だった。
・食料品を扱うスーパーは、商品の価格高騰が売上増につながった。
・月別の動向をみると、通年で前年比プラスで推移した。
・1月(+5.1%)は、新年会などのグループ利用で飲食業種が売上げを牽引した。
・2月(+9.8%)は、うるう年や春節、3連休が2回あったことで国内外旅行客の来館が増えた。
・3月(+7.4%)は、前年に比べて休日日数が2日多かったことや館の販促施策が来館者増につながった。
・4月(+4.8%)、5月(+3.9%)は、気温上昇により春物商材だけでなく夏物商材も稼働した。
・6月(+10.7%)は、梅雨入りが例年より遅れたことやその間の気温上昇により夏物商材が稼働し、2桁伸長となった。
・7月(+2.7%)、8月(+7.1%)は、全国的に猛暑が続き盛夏商材が稼働した。
・9月(+7.3%)は、休日日数の増加や館内・近隣イベントの開催で来館が増えた。
・10月(+1.1%)は、暑さが続き秋冬衣料が伸び悩んだが、雑貨や飲食が売上げを支えた。
・11月(+7.1%)は、中旬からの気温低下に加えセールが後押ししたことで冬物商材が稼働した。
・12月(+5.3%)は、館の販促施策やプレセール、気温低下により冬物商材が稼働した。
以上
※ショッピングセンターは不動賃貸業なので、こういった内容の他に「空室率(稼働率)」や「賃料の動向」が欲しいところです。
そして、テナントビジネスなので、百貨店やGMSなど小売業とは異なり、業種別の評価ではなくてテナント単位の評価が優先されると思っています。
今、業種でカテゴライズ出来ないテナントが増えていることは周知の通りです。
(西山)